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草なぎ剛、代表作を生み出し続けている現在地に「プレッシャーはない」

映画

◆これから10年の抱負は?「吾郎さんと慎吾ちゃんの間に挟まれているから、もっと輝いちゃう!」



 清廉潔白を重んじる格之進の生き様には、美学を感じる。「また新たなスタートを切れる」と話した草なぎは、これからどのような生き方を目指したいだろうか。すると「真面目さの中に、いい意味での適当さと遊び心を持って、肩の力を抜いて生きていきたい」と楽しそうに微笑み、「不真面目なのはダメ。僕の周りに不真面目な人はいませんから。時間をしっかりと守ったり、真面目に誠実に打ち込みながらも、どうやって日々を楽しんでいくか。それが僕にとって、ここ10年のテーマや醍醐味になってくると思います」と力強く語る。

 格之進の人生をつづる本作からも、誠実さには周囲の人々の心を動かす力があることがひしひしと伝わる。「僕にもつかこうへいさんや、高倉健さん、大杉漣さんなど、影響を与えてくれたなと感じる恩師の方がたくさんいます」と草なぎ。「今日だって家からここまで来る間に、いろいろと学ぶことや、『あの人みたいなことはしたくないな』と思うことだってある。毎日の積み重ねや日常を過ごすことが、役作りにもつながっていると思う」と続けつつ、『新しい地図』を一緒に立ち上げた稲垣吾郎と香取慎吾からも「いつも刺激をもらっている」と話す。

 「彼らは本当に刺激的なんです。少し前に北海道でファンミーティングをやらせていただいて、おかげさまでとても楽しい日々を過ごさせていただきました。みんなでお寿司を食べに行ったんですが、『吾郎さん、こはだとか好きなんだ。意外と光物に行くんだな』、『慎吾ちゃん、煮魚が好きなんだ。器用に骨を取るんだな』とか、またいろいろな発見があって! 何年経っても『どういう人なのかな?』『何を考えているんだろう』とどこかミステリアスで、表現者としても人間としても、底知れぬ魅力がある。絶対に知り尽くすことはできない」そう。「やっぱり人って、自分と違うから面白いんだと思うんです。同じ人間だったら、つまらないよね。それぞれに個性があって、みんなが違うからこそいい。慎吾ちゃんと吾郎さんを見ているとそれぞれの魅力があるので、『僕はこれでいいんだ』『自信を持っていいんだ』と思える」と告白。


 頼もしい仲間と一緒に年齢を重ねていけることを喜び、「慎吾ちゃんと吾郎さんの間に挟まれているなんて、おいしい位置ですよね。これから僕、素敵に輝いちゃうと思う!」と未来を見つめて目を輝かせた草なぎ。誰よりも楽しそうに、ユーモアを交えて応える姿に、インタビュー部屋は終始、大盛り上がり。軽やかでありながら、確かな足取りで歩く草なぎ剛の今後に、胸が踊るような気持ちがした。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 映画『碁盤斬り』は、5月17日より全国公開。

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