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山田裕貴、「ウルトラマン」主人公役のオファーに「運命めいたものを感じた」

アニメ

■木村昴からのアドバイスで“声優の奥深さ”を学ぶ



――そんなサトウ・ケンを声で表現する際に意識した部分はありますか?

山田:表現の前に、英語版を担当された俳優さんのテンションに合わせることをまず意識しました。それから、日本語で伝わりやすい言葉・声色を探したりする作業に入りました。でも、それだけじゃダメなんだってことを友人の木村昴くんに教わったんです。「この役の人は、今、鼻で息しているの? 口で息しているの?」などといった細かい描写や心情を一つ一つ確認しながら演じる、とアドバイスをもらい、声優という仕事の奥深さを学びました。

――昨年公開された映画『BLUE GIANT』でも主人公役を演じられました。アフレコと、今回の吹き替えに違いはありましたか?

山田:まったく違います! 『BLUE GIANT』の時は、アフレコの段階ではまだ絵が完全に出来上がっていなかったので、どこで息を吸ったかなどはあまり気にせず声をあてていました。今回はサトウ・ケンの動作、感情などがすべて把握できる状態だったので、絵も見なければいけないし、台本も追わなければいけない。それに加えて、口元の動きも合わせなければいけなかったので、本当に大変でした。

――そんな中での木村さんからのアドバイスは難しくもあり、心強くもあったでしょうね。

山田:そうですね。本当にありがたいです。……っていうと、全部彼の手柄になっちゃうからな~(笑)。実際頑張ったのは僕ですからね!(笑)


――ズバリ、山田さんにとって“ヒーロー”とは?

山田:ゲーム『ドラゴンクエスト11』に「勇者とは!最後までけっして......あきらめない者のことです!」という名言があるんです。その言葉に感銘を受けて、ずっと「諦めない人になろう!」と思って生きてきましたが、大人になってから少し考えを変えました。なぜなら、諦めないと決めていると、無理をし続けてしまうから。絶対にどこかで壊れてしまうんですよね。なのでそれ以降、僕が思うヒーローは「人の気持ちを理解しようとする人」。相手に寄り添い、喜びも痛みも分かち合える人こそが僕にとってのヒーローです。

――ありがとうございます。最後に『Ultraman: Rising』の配信を楽しみにしている世界中のファンへ見どころ・メッセージをお願いします。

山田:本作は『ウルトラマン』とタイトルにありますが、皆さんが想像しているものとは違うものになっているのではないか思います。怪獣の赤ちゃん・エミを育てながら主人公のサトウ・ケンが成長する姿を描いた「親子」と「家族」の物語ですし、サトウ・ケンとエミの関係性を通じて、見ている人の心をほぐしてくれるような作品になっていますので、老若男女すべての方に楽しんでいただきたいです。

(取材・文:米田果織 写真:高野広美)

 CGアニメーション長編映画『Ultraman: Rising』は、Netflixにて6月14日世界独占配信。

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