松下奈緒&小雪、欲望渦巻く『スカイキャッスル』 個性あふれるキャラクターに感じるやりがいと面白さ
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ドラマ『スカイキャッスル』場面写真 (C)テレビ朝日
――キャラクターの立った役を演じることにはノリノリな感じですか?
松下:毎話、起きることが激しいので、ついていくので必死というか。
小雪:なかなか口にしない、特殊なセリフも多くてね。
松下:1つのことが収まったと思ったら、また一難また一難と起こっていくので、最終話にはどうなってしまうんだろうと思います。楽しみつつも考えながらやっているところですね。
――第2話までに、紗英と九条先生は袂を分かってしまいましたが、お互いのキャラクターをどのようにご覧になられていますか?
松下:キリッと歩いている九条先生がすごく素敵で格好いいんですよ、寄せ付けないオーラを放っていて。でも紗英はその九条先生に果敢に立ち向かっていくので、静の九条先生、動の紗英というまったく真逆に見えるコントラストが面白いところなのかなって思います。
小雪:(紗英は)“欲望の塊”代表の役じゃないですか。それをあからさまに表現できている人だと九条の目には映っていて。こういう方は格好に手玉に取りやすい(笑)。
松下:確かに手玉に取られてます(笑)。
小雪:こういう欲がある方はとても扱いやすいです。そういう意味で、白に見えますけど内に持っているものは白なのかって言う方(紗英)と、黒の人(九条)との対比が面白くて、見ごたえがあるのかなと思います。
小雪
――お二人は今回が初共演とのことですが、共演されての印象はいかがでしょう。
小雪:男っぽいよね、私たち。
松下:みなさんサバサバしていて気持ちのいい現場ですね。みんなオープンな感じで、おしゃべりが止まらないことがあるのでそこは注意しています(笑)。
小雪:なかなか前室から戻ってこない(笑)。
松下:ドラマの中ではみんな胸の内を明かさず、欲が渦巻いていますけど、現場はカラッとしていて面白いですね。
――松下さんが演じられる紗英は、娘の合格のためなら何でもするという母親ですが、演じるうえでのお気持ちはいかがですか?
松下:子どもたちがお母さんにしてくれてます。私は娘のためだけを思ってと肝に銘じてやっているんですけども、娘たちが本当にかわいいし、時に憎たらしいし、リアルですね。娘たちに助けられている部分が多いです。
小雪:今回子どもたちを演じる皆さんは、子役じゃなくてもう素晴らしい俳優さんたちなのでやりやすいですよね。
――それでは最後に、これからの展開が予想もつかない本作ですが、今後の見どころを教えてください。
松下:紗英は、幸せになりたい、娘の合格をどうにかして叶えたいと、いろんな気持ちになって1人で立ち回るんですけど、まったく変わらず堂々としている九条先生にどういうふうに向かっていくのか。最初は娘の合格という受験が入口ではありますが、それ以上のことが起こっていくので、今後受験をきっかけに、登場人物たちがどういう絡み合いをするのか楽しみにしていただきたいです。
小雪:みなさんキャラクター設定がはっきりしているので、自分の道が正しいと信じてどこまでも突き進んで行くんですね。紗英は欲望があるんだけど、翻弄される役で。いろんなところにブレブレになって、また戻ってみたいなところがある。でも人ってそういうものじゃないですか。なのでとても感情移入しやすいと思います。
九条は九条でこういう方っているかもしれないと思わせるような、圧倒的な自分の信念を持っている人。すごく異次元の世界にも思えますが、でも自分の中にどこか共通点を見出すことができるかもしれない面白さもあると思います。九条先生は、真夏の暑さに適した涼をお届けできると思いますので期待してください(笑)。
松下:あははは(笑)。
(取材・文:渡那拳 写真:高野広美)
ドラマ『スカイキャッスル』は、テレビ朝日系にて毎週木曜21時放送。