松下奈緒&小雪、欲望渦巻く『スカイキャッスル』 個性あふれるキャラクターに感じるやりがいと面白さ
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韓国で記録的大ヒットを収めたドラマを原作に、秘密を抱えた華麗なるセレブ妻たちの壮絶マウントバトルを描くドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系/毎週木曜21時)が大きな話題を集めている。本作で、誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブながらも、誰にも言えない過去を抱える主人公・浅見紗英を演じる松下奈緒と、ケタ外れの報酬を受け取り、子どもたちを志望校に合格させる敏腕受験コーディネーター・九条彩香を演じる小雪にインタビュー。欲望と嫉妬がうず巻く本作の魅力を語ってもらった。
【写真】劇中では絶対に見られない!? 松下奈緒&小雪、笑顔の2ショット
◆「欲望に真っ向から立ち向かえる紗英は好き」(松下)
誰もがうらやむ経歴と容姿に恵まれた完璧セレブの主人公・浅見紗英(松下)。そして、才色兼備かつ慎ましい性格の二階堂杏子(比嘉愛未)、情熱的でチャーミングな夏目美咲(高橋メアリージュン)――スカイキャッスルで暮らす彼女たちは、いずれも名門「帝都病院」の医師を夫にもつ、この上なく裕福で幸せそうなセレブ妻。ところが、勝ち組の中には、《さらなる幸せを勝ち取るため、絶対に負けられない戦い》があった。彼女たちは《夫の出世バトル》に加え、同学年の子を持つ母親として《受験バトル》でも頂点を極めようと対抗心を燃やし、しのぎを削る日々を送っている。
そこへ、セレブらしからぬ素朴さと純粋な正義感、優秀な夫&息子をもつ新たな住民・南沢泉(木村文乃)、さらに担当した生徒を100%志望校に合格させるミステリアスな受験コーディネーター・九条彩香(小雪)が出現し、女たちの戦いは新たな局面へと突入していく。しかも、この壮絶な戦いの行方を大きく左右する、《セレブ人生において致命傷になりかねない過去》をひた隠す紗英をはじめ、5人の女たちはそれぞれ《まさかの秘密、闇、苦悩》を抱えていて…。
(左から)松下奈緒、小雪
――松下さんも小雪さんも、原作の韓国ドラマをご覧になっていたとのこと。今回出演オファーをお聞きになった時の感想はいかがでしたか?
松下:台本を拝見して、あの長いストーリーをよくギュッとまとめられたなと感じました。面白いところがさまざまに散りばめられていて、それぞれのキャラクターがはっきりしていましたし、これをどう立体的に演じていこうかと楽しみになりました。
小雪:オリジナルは話も深いしキャラクターの掘り下げもちゃんとされている脚本だったので、内容を詰めていく作業は大変だったろうなと思います。毎回初めてご覧になる方でも入り込めるような仕上がりになっているので、「なんだこれ!只事じゃないぞ!」と思っていただけるような衝撃的な内容が詰まっている作品になっています。
松下奈緒
――松下さんが演じられる紗英はなかなか強烈なキャラクターで、これまで演じられてきた役どころとはまったく違う印象を受けました。
松下:皆さんそうおっしゃるので、そうなのかな(笑)。やっぱり人って誰しも紗英みたいな気持ちを持っているだろうと思うんですね。欲望もあるだろうし、野心もあるだろうし。それをどういうふうに表現していくかというのは人それぞれなのですが、紗英ほど正直に真っ向から立ち向かえるって、すごく竹を割ったような感じもあって私は好きなんです。
一生懸命さゆえの必死さというか、そこが格好良く見えたり面白く見えたりするのが紗英。自分でやっていても新鮮ですし、この笑顔の裏には何があるのかなと常に考えたり、出てくる人たちみんなの表情を見ながら紗英というキャラクターを演じています。
――一方、小雪さんが演じられる九条は謎の多い女性です。
小雪:そうなんですよね。クランクインしたときに、私は撮影であまり緊張しないタイプなんですけど、ものすごく緊張したんです。
松下:えっ! あのラボのシーンですか?
小雪:そう。なんでかな?と思ったら、リアクションをしない役ってすごく難しいんですね。やっぱり相手のセリフを聞いちゃうので感情が乗っちゃうというか、相槌やリアクションをしたくなっちゃうんです。「これ難しい! 緊張する!」って思って(笑)。
松下:すごく意外です。
小雪:九条はしゃべりながら動いたり相槌を打ったり、そういう人間的な動きをしないAIっぽい役。まばたきや呼吸をしているようにあまり見えたくなく、異様な感じに見せたいから、普通のリアクションは抑えないといけない。どこでどうしようかなって考えてるうちに緊張してたんです。私、こういうことで緊張するんだ!という発見があって面白かったです。