三山凌輝、『虎に翼』直明との出会いは宝物 俳優とアーティストの振れ幅を楽しみ、さらなる深化へ
――今年の三山さんは『虎に翼』での直明役が大好評でした。ご自身にとっても『虎に翼』との出会いは大きかったのではないでしょうか?
三山:大きかったです。『虎に翼』という作品が本当に素晴らしかったですし、そこに携わらせてもらって、直明という役を務めさせてもらえたのは、本当にありがたい経験でした。
直明とは性格とかリンクする部分も多く、役作りのストレスもなく演じさせてもらえましたし、素敵な役者さんたちとお芝居させてもらうことで、芝居の空気感など学びもたくさんありました。役者人生の中で大きな基盤になる宝物です。
――直明の魅力はどんなところに感じましたか?
三山:真っすぐな部分や、家族思いなところですかね。ほんといいヤツですよね。たまに怖くなるくらいいいヤツなんですけど、そこに人間味がプラスされた脚本で、リアルさもあってとても演じやすかったです。いろんな側面を映し出してくださったので、直明の良さを際立たせ、人間味を深掘りさせてもらえたシーンがたくさんありました。
――街で声を掛けられることも増えたんじゃないですか?
三山:仕事で地方に行くと、「直明ちゃん、観てるわよ!」とマダムから声を掛けられたり(笑)。直明で僕のことを知ってくださった方がいっぱいいるんだなと実感します。そりゃ、歌番組を見たら「グレたのかな?」ってびっくりしますよね(笑)。
でもそういうギャップや振り幅を見せられる機会がある人ってそんなにいないと思うので、楽しんでもらえたらいいなと思っています。
――インスタなどを拝見していると、共演者の皆さん、特に男子チームが仲良さそうな感じが伝わってきます。
三山:めっちゃ仲良くなりました!『虎に翼』の打ち上げがあったんですけど、僕その日、NHKで『Venue101』の生放送があったんです。1次会からは参加できず、番組が終わっていざ向かおうと思ったら、会場から「凌輝さん、まだですか?」って電話がかかってきて。「同じNHKの番組に出演してたんですけど!」って思ったり(笑)。
3次会の会場に着いたら、僕の到着まで皆さん乾杯もせずに待っていてくれてたんです。「うれしい!」と思ったら、いきなりカラオケを歌わされました(笑)。梛川監督をはじめ演出部の皆様がビーファの曲を練習してステージ上で踊ってくれたんですけど、なぜか僕も一緒にステージに上がらされて。踊るスタッフの皆さんをバックにして、「僕が一番見たいのに!」と思いながら歌いました(笑)。