本田望結、体育会系思考で「何でも勝負ごとにしてしまう」 今のライバルは「『家政婦のミタ』時代の自分」
3歳から芸能活動を始めた本田望結。同時にフィギュアスケートも3歳から始めるなど、女優とフィギュアスケーターの活動を続けてきた。最新映画『カーリングの神様』(11月8日公開)では、カーリングに青春を捧げた主人公を好演しているが、自身を「体育会系気質」と語り「何でも勝負ごとにしてしまう癖がある」と笑う。今年6月に20歳を迎えた本田にとって、現在のライバルとは――胸の内に迫る。
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■フィギュアスケートをやっていたからこそ難しかったカーリング
本田が主演を務める映画『カーリングの神様』は、風光明媚(めいび)な町、長野県御代田町を舞台に、伝統と歴史はあるものの、もはやポンコツと揶揄されるようなカーリングチーム“みよステラ”を立て直そうと奮闘する姿を描いた青春物語。本田は、チームリーダーでありスキップの清水香澄を演じる。
映画『カーリングの神様』場面写真 (C)2024「カーリングの神様」製作委員会
本田と言えば、フィギュアスケーターでもあり、氷上はお手の物と思われるが「フィギュアスケートの靴はヒールが入っていて、つま先立ちなのですが、カーリングのシューズは平らなので全く違うんです」と苦笑い。
フィギュアスケート靴での作法が染みついてしまっていたため、実際カーリングシューズで氷の上に立つと歩くことすらままならなかったという。しかし監督やスタッフからは「望結ちゃんはフィギュア経験者だから大丈夫でしょ」という期待が大きかったため「できないことがバレてしまったら恥ずかしい」というプレッシャーが大きくのしかかったのだとか。
さらに本田は「プライドが邪魔してしまって」と笑うと「とにかくできないことを悟られないように、懸命に練習しました」と自主練をかなり行ったことを告白。本田と共にチームを結成する“みよステラ”のメンバーたちも、相当な練習を積んで撮影に臨み、撮影中も休憩時間にはカーリングの練習に励んだ。
本田望結
とにかくストイックにカーリングの練習に明け暮れた日々。撮影休暇の日でも、誰に言われるわけでもなく、みな朝1~2時間練習をしていた。本田は「本当に撮影エピソードが思い浮かばないぐらい。ほぼお出かけなどもしていませんでした」とカーリングに奮闘する日々だったという撮影を振り返る。
まさに体育会系のノリだが、本田はそういう感覚が「全然嫌いじゃない」と笑う。その理由を聞くと、本田自身「なんでも勝負ごとに変えてしまう癖があるんです」と回答。「例えばご飯を食べるとかでも、勝手に『私の方が食べるのが早かった!』って心の中で相手と競争してしまう。どこかに遊びに行ったときも、誰よりも早く行きたいと思ってしまう。本当に何でも競争を作り出してしまいます(笑)」。
フィギュアスケートは点数で勝敗が決まるが、俳優業には明確な判断基準があるわけではない。なんでも「勝負ごと」に変えてしまう本田にとって、どうやって俳優業のモチベーションを保っているのだろうか――。
本田は「確かにそうなんですよね」と笑うと「いつになったら、どうやったら認めてもらえるんだろう……というモヤモヤはあります」と胸の内を明かす。そのなかで「やっぱりライバルは子役時代の自分。例えば私は『家政婦のミタ』で多くの人に名前を知っていただけたので、そのときのThe子役・本田望結。あの時代の自分が今の自分を見て、少しでも『成長しているな』『頑張っている』と思ってくれるなら、自分で自分を認められるのかもしれません」と語った。
本田望結