佐々木希&渋谷凪咲、復讐劇で敵対も「気さくで飾らない」「みんなに好かれる」人柄にすぐ意気投合
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佐々木希
――一緒にお芝居をされてみての感想はいかがでしょうか?
渋谷:お芝居をしていて、麗奈が持つ「間」っていうのがすごく怖いんです。監督のアイデアで、紗智子をじっと見ていたり気持ち悪い間があるんですけど、その時の怯えてピクピクしている佐々木さんの顔が素晴らしくて!
佐々木:監督の間へのこだわりがすごいよね。紗智子は仕掛けていっているのに、逆に仕返しというか、「大丈夫かな私」ってドキドキしちゃう間が絶妙ですごく怖いです。
渋谷:佐々木さんがめっちゃ震えてるんですよ。目がずっとウルウルして、焦点もぶれてるみたいな感じで恐怖が伝わってきて。私も怖がらせようっていう気持ちを引き出していただけるから楽しいです(笑)。
佐々木:紗智子は復讐に向いてない人間だから、動揺が見えちゃってもいいし、「ばれてるよ」「動揺が出ちゃってますよ」と視聴者の皆さんに伝わっていいと監督からもお話があり、麗奈の不気味な間が怖くて震えています(笑)。
でも麗奈の恐ろしさがまた奥深くて、麗奈の人生を考えてしまう瞬間もあるんです。人の痛みが全然わからないから、それっぽく見えるように生きてきたのかな、辛かっただろうなとか。
渋谷:麗奈は化け物になる所以がちゃんとあるんですよね。復讐劇なのに切なくて。
佐々木:私、思わず泣いてしまいました。絶対にしちゃいけないことをしているんだけど、モンスターに心動かされる瞬間があって。すごい作品だなと思いました。
ドラマストリーム『地獄の果てまで連れていく』場面写真 (C)TBS
――本作でここを見てほしい!というおすすめのポイントはどこでしょう。
渋谷:紗智子が麗奈に復讐をしようと心に決めた学生時代の場面が第1話にあるんですけど、攻めたシーンになってます。そのシーンだけで1日かけて撮影したのですが、やっていくうちに楽しくなって(笑)。各部署の皆さんがもっとこうしようとアイデアが膨らんでの長時間の撮影だったので、このドラマの大事な要となる、すごくいいシーンに出来上がりました。
佐々木:「過去にこんなことがあったら、それは紗智子は復讐するよね」、そう思える本当に怖いシーンだった! かなり重要なシーンなので、あそこは見てほしいです。
渋谷:あのシーンは、私の中に一瞬麗奈がいると思いました。高校時代の回想シーンだったので、佐々木さんは現場にいらっしゃらなかったのですが、後でそのシーンを一緒に見ているときに、「ここ刺されてます」「ここをね、グググって刺しちゃったんですよ~」って言っちゃって(笑)。
佐々木:かなりライトめに言ってた(笑)。私の顔が引き気味になっているのに、いつもの感じで説明してくれて。
渋谷:麗奈みたいに(笑)。自分に「怖!」って思って。
佐々木:でも、あのシーンは大事だからみんながこだわる気持ちもわかります。ぜひ見ていただきたいです。