『ウルトラマンアーク THE MOVIE』戸塚有輝&金田昇&辻本貴則監督が鼎談 役者としての成長や現場でのハプニングも明かす
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――SKIPのメンバーとの印象に残る撮影エピソードはありますか?
『ウルトラマンアーク THE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』場面写真 (C)円谷プロ (C)ウルトラマンアーク特別編製作委員会
辻本:この2人は暴れたり、はっちゃけたりするような感じじゃないんです。落ち着いた2人なので、そこまで突拍子のないエピソードはなかったかな?
金田:撮影が終わってから、西興一朗さん(「SKIP」星元市分所所長・伴ヒロシ役)や水谷果穂さん(「SKIP」調査員・夏目リン役)がスムーズに現場を回してくださったので、僕らが少し時間を要してしまうシーンがあっても、あまり大幅に撮影が押したりすることがなかったんだなと気づきました。すごくありがたい現場だったなと思いましたね。
戸塚:めちゃくちゃ何度も撮り直しを経験したのは僕ぐらいかもしれません。23話の変身シーンってパンチをするようにアークアライザー(変身アイテム)を突き出して変身するんです。そのとき、僕は勢い余ってアークアライザーを投げて壊してしまって……あのときは本当に凹みました。でも、スタッフさんが「大丈夫! 大丈夫! 変身アイテムはみんな壊すんだから」と言って励ましてくれました。
辻本監督:まあそういう使い方は想定していないだろうから。
戸塚:西さんも水谷さんもすごく励ましてくださいました。でも、撮り直しで時間がかかってしまったため日も傾いてきて、すごく焦りました。そんな僕を見て彼だけはニヤニヤしていましたね(笑)。
金田:なんか大丈夫かなって思っていたんですよ(笑)。
――劇場版の魅力を教えてください。
辻本:25話できれいに完結したと思っているのですが、もう一度SKIPメンバーやウルトラマンアークに会えるという感覚で、ドラマシリーズとは違ったちょっとお祭り騒ぎみたいな内容になっています。観る方も「楽しむぞ!」という思いで鑑賞してほしいです。
――戸塚さんと金田さんは『ウルトラマンアーク』への出演が、俳優としてどんな意味を持ちましたか?
(左から)金田昇、戸塚有輝、辻本貴則監督
戸塚:全25話プラス劇場版を通して、ユウマがアークと残してきたものが最後にどうなるのかというところが見所だと思うのですが、僕はすごく共感ができました。この一連の作品をきちんと終わらせることで次に進めると思うので、僕もしっかり前に進んでいかなければと感じられる作品になりました。
金田:『ウルトラマンアーク』って「信じることの大切さ」がテーマにあると思うのですが、現実社会でもそれって非常に大事だと思うんです。そこを自分自身も俳優として大切に演じていきたいと思いました。
(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)
映画『ウルトラマンアークTHE MOVIE 超次元大決戦!光と闇のアーク』は、2月21日より全国公開。
※辻本貴則監督の「辻」は一点しんにょう