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milet、“まさか”の役者業チャレンジも充実感「中島健人さんが相手役で本当に救われた」

映画

◆中島健人の涙は「美しすぎる」


映画『知らないカノジョ』場面写真 (C)2025『知らないカノジョ』製作委員会
 演じたミナミは、愛するリクを支え続ける女性。一方の世界線では、成功した人気アーティストだ。演じる上では、「ミナミには、3つの顔があって。リクに向ける顔、仕事で見せる顔。そしておばあちゃんに見せる顔。その3つの顔がはっきりと違うということを、意識していました」と、対峙する相手によって「表情が違う」という点を大事にしたと話す。「お芝居をしていると、一人で練習をしていた時とはまったく違う表情が出てくることに気づいて。相手とセリフを交わし合うことで、自分の中でビビビッとくるものがたくさんありました。言葉のキャッチボールをすることで、私の発するセリフにも意味が生まれてくる」。

 リク役の中島健人について「すごくジェントルでやさしくて、相手の変化に敏感に気づいてくれる方」と印象を口にしたmilet。「こちらがセリフの言い回しや声色を変えると、中島さんからまた違うボールが返ってくる。それによって私も投げるボールが変わってきたりと、お互いにどんどん違う顔を出していけるという快感がありました。中島さんが相手役で本当に救われたなと思いますし、お芝居が楽しいなと感じることができました。リクが中島さんで、本当によかった」と芝居のやり取りを通して、充実感を味わったという。

映画『知らないカノジョ』場面写真 (C)2025『知らないカノジョ』製作委員会
 大学で出会ったリクとミナミの学生時代は、恋する喜びにあふれた輝かしいものだ。「楽しい青春時代。でもそれは一瞬にして終わっちゃった!」とmiletが話すように、結婚後に2人の気持ちはすれ違い、リクはミナミに心ない言葉をぶつけてしまう。「リクくんから怒鳴られて、胸が痛くなるようなシーンでした。そのシーンの撮影の後には、中島さんが『ごめん!』と言っていました(笑)」とリクの行動について、中島から謝罪があったと楽しそうに回顧。中島の芝居に感銘を受けるシーンばかりだったというが、とりわけ「涙がものすごくきれい。美しすぎる」とリクが涙する場面に惚れ惚れ。「中島さんの作品はこれまでにも何度も観させていただいていますが、リクのような等身大の役柄で、こんなにもピュアな涙を流している姿はあまり見たことがないなと感じたりもして。あるシーンでは、客席にいるリクくんがキラキラと涙を流しているのがステージ上からも見えて。その涙を目にして、歌にも気持ちを込めることができました」と心を一つにして作り上げた、感動的なシーンとなった。

 リクとミナミの恋模様を丁寧に紡いだ2人。リクとミナミの関係性を築くために、撮影の合間には「お互いのことをよく話していた」とのこと。

 「中島さんはいつも明るくて、私はずっとリクと接しているような気持ちでした。リクとミナミの学生時代のように、ふざけたりもしていました」と目尻を下げながら、「中島さんにとって、ソロになって初めての映画の撮影だったそうです。新しいことを始動させるタイミングとして、お仕事の話をすることもできました。同じソロアーティストとしての話もできて、とても心強かったです」とアーティストとしても、同志のような絆を育めたようだ。

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◆どれだけステージが大きくなっても「誰か一人に向けて歌う」

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