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石見舞菜香、心を揺さぶる演技の裏側──“信じること”で辿り着いた強さと優しさ

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テレビアニメ『真・侍伝 YAIBA』峰さやか役・石見舞菜香
テレビアニメ『真・侍伝 YAIBA』峰さやか役・石見舞菜香 クランクイン! 写真:吉野庫之介

 4月5日より読売テレビ・日本テレビ系にて放送されるテレビアニメ『真・侍伝 YAIBA』。原作者・青山剛昌がシナリオを完全監修した本作は、ジャングルで修行を積んでいた少年・鉄刃が、日本へ帰国したことをきっかけにさらなる強さを求めて成長していくアクション活劇だ。長年愛され続けるこの作品が、現代の視点を加えてどのようにアップデートされるのか、多くのファンの期待が高まる中、クランクイン!では、ヒロイン・峰さやかを演じる石見舞菜香にインタビューを実施。作品やキャラクターに込めた思い、そして彼女自身が考える“強さ”について話を聞いた。

【写真】石見舞菜香、艶やかな和服姿のインタビュー撮りおろしが満載!

■“自分らしいさやか”を表現するために

――アニメ化となる『YAIBA』ですが、作品の世界観や魅力をどのように感じていますか?

石見:原作を読んでまず感じたのは、コミカルなシーンの可愛らしさでした。テンポの良いギャグがちりばめられていて、思わずクスッと笑ってしまう場面がたくさんあるんです。私が生まれる前から連載されていた作品ですが、今読んでもまったく色あせず、変わらず楽しめるのがすごいなと思いました。

一方で、物語が進むにつれて、小さな戦いがどんどんスケールアップし、最終的には壮大なストーリーへと発展していく。そのダイナミックな展開に、気づけば夢中になっていました。主人公・刃の成長とともに、物語の世界がどんどん広がっていくので、まさに目が離せない作品ですね。

今回は、舞台を現代に移してのアニメ化ということで、ギャグの要素も令和らしいテイストにアレンジされ、ストーリー自体も今の時代に馴染む形にアップデートされています。背景や演出面でも、原作にはなかったスマホやスカイツリーが登場するなど、時代の変化がしっかり反映されているんです。

昔ながらの熱いストーリーはそのままに、新しい時代ならではのエッセンスが加わることで、原作を知っている方も、今回初めて触れる方も、どちらも楽しめる作品になっていると思います。

また、今回のアニメ化にあたり、前作はあえて見ないようにしました。というのも、前作を見てしまうと、自分の中で「こう演じるべき」「こういう声が正解なのかな」と意識しすぎてしまいそうだったんです。それが逆に、自分らしい表現を狭めてしまうかもしれないと思って。

新しい『YAIBA』が作られる中で、私がさやかを演じる意味があるとしたら、それは“自分の感性で彼女を表現すること”だと思いました。だからこそ、まずは過去のイメージにとらわれず、今作ならではのさやかをしっかり作り上げることを大切にしたかったんです。すべての収録が終わったら、改めて過去作を見て、また新たな視点で楽しみたいなと思っています。

テレビアニメ『真・侍伝 YAIBA』メインビジュアル(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会
――石見さんの解釈がキャラクターにしっかりと反映されているのですね。演じる上で意識したポイントは?

石見:さやかは、しっかり者でツッコミ担当なのですが、可愛らしい一面もあって、そのバランスがとても魅力的なキャラクターなんです。ただ守られるだけではなく、自分で考えて行動できるたくましさもあって、敵に捕まっても機転を利かせて逃げ出したり、意外と抜け目のないところもあったり(笑)。そうした彼女の強さや可愛さを、自然に表現できるように意識しました。

ツッコミのシーンが多くて、声を張る場面も多いんですが、ただ勢いよく突っ込むだけではなく、シーンごとにニュアンスを変えたり、ちょっとした可愛さを混ぜたりしながら、さやからしさが伝わるように工夫しています。

あと、「刃!」と呼ぶシーンが本当に多いので、毎回同じにならないように意識しました。ピンチのとき、驚いたとき、怒ったとき……同じ一言でも、その場の気持ちをしっかり込めることで、さやかの生き生きとした表情が伝わるように演じています。


――とくにこだわったシーンやセリフはありますか?

石見:PVにも登場する第1話のシーンで、さやかが刃をからかって「バーカ」と言うセリフがあるんですが、実はこの一言にこだわりが詰まっているんです。1話のアフレコには青山先生もいらっしゃっていて、先生をはじめスタッフのみなさんが、このセリフをとても大事にされていました。

さやかの可愛らしさがしっかり伝わるように、いろんなパターンの「バーカ」を録って、ただのからかいではなく、さやからしい茶目っ気や愛嬌をどう出すか、細かいニュアンスにもこだわりました。

この一言に対する熱量からも、先生やスタッフのみなさんがさやかというキャラクターを心から大切にされているのだと改めて感じましたし、「こんなに遊んでいいんだ!」という楽しさもすごく感じました。

テレビアニメ『真・侍伝 YAIBA』第1話場面カット(C)青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会

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■原作を大切にしながら、新たに作り上げる『YAIBA』の世界

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