流れ星☆ 『ゴッドタン』ガチゲンカから5年 たきうえ「見せちゃダメだった」 ちゅうえい「あってよかった」
――お2人の25年を語る上で欠かすことができないのは、やはり『ゴッドタン』(テレビ東京系)※だと思うのですが…(※2020年放送の『ゴッドタン』に出演した際、2人に修復不可能レベルの不仲が発覚。収録中にガチゲンカに発展する模様が放送された)。
たきうえ:複雑ですよね…。正直、いま思えばあんな姿は見せちゃダメだったと思います。
たしかにあの放送の反響はすさまじかった。いまだにその件でイジられて僕らも芸人の性で不仲を否定せず乗っかっちゃうし、今までは『ゴッドタン』や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)みたいな番組が好きな層を笑わせることも大切だと思ってたんです。
でも、そういうところで笑ってくれる人って、流れ星☆の単独ライブには来てくれません。反対に僕らのライブに来てくれたり、ファンクラブに入ってくれたりするファンの方は、ああいう姿は見たくなかったと思います。だからいま振り返ってみたら、テレビを通して2人でケンカするところを見せたのは、あんまり良くなかったですね。
正直な話をすると、現在のコンビ仲は普通です。夫婦みたいなもんで、ケンカする時期もあれば、普通の時期もあるって感じです。
ちゅうえい:でもね、俺は『ゴッドタン』のあれがあってよかったと思うんです。あれが、お互いそれまで溜め込んでいた不満や怒りを吐き出す場所になった。もしやっていなかったら本当に解散していたかもしれない。ああいう風になるべくしてなったんだろうなって思います。ただ、やらなくて済むならやらないに越したことはない(笑)。
■失敗しようがネタにできるのがお笑いの強み
たきうえ:ああいう姿を見せたのは失敗だったと思う。でも、お笑い芸人のいいところは、そういう失敗もネタにできるところ。あのケンカから、お互いにいろいろ思ってることを言い合うネタが生まれました。僕の副業もそうですけど、失敗しようが何しようがネタにできるんです。
――副業のお話が出ましたが、あれもお笑いに還元できるものなんですか?
たきうえ:もちろん。いま不動産オーナーをやってますが、トラブルだらけでネタにはことかきません。新築のときには14部屋中たった3部屋しか入居が決まらなくて、とんでもないストレスでした。イライラしてちゅうえいにも当たり散らしていました。
ちゅうえい:とんだとばっちりです。ムカついてコイツもろとも物件を燃やしてやろうかと思いました。
たきうえ:副業は不動産のほかに太陽光発電所もやってるんですが、発電できない雨の日はストレスを感じますね。天気が悪くてもコイツへの当たりが強いです。
ちゅうえい:そのせいで俺だけ他の人と違う視点で天気予報を見てますからね。「今日は晴れだからマシか」みたいな。