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ラミ・マレックは「人としても俳優としても寛容な人」 長年付き合いあるレイチェル・ブロズナハンがべた褒め

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(左から)ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン
(左から)ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン クランクイン! 写真:阿部桜子

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ラミ・マレック

レイチェル・ブロズナハン

 ラミ・マレックが『ボヘミアン・ラプソディ』以来7年ぶりに主演を務める映画『アマチュア』が現在公開中だ。本作は、内気な愛妻家のCIA分析官チャーリー・ヘラー(ラミ)が、妻サラ(レイチェル・ブロズナハン)の命を突如奪ったテロリストに復讐するスパイ・スリラー。そんな本作に出演するラミとレイチェルが来日し、時に手を取り合ったりと、劇中同様、仲むつまじい様子でインタビューに応じた。

【写真】撮影中もずっと仲良し! ラミ・マレック&レイチェル・ブロズナハン撮り下ろしショット

■「いつか一緒に」がかなった『アマチュア』

――本作はラミさんにとって『ボヘミアン・ラプソディ』以来7年ぶりの主演作、レイチェルさんにとって人気シリーズ『マーベラス・ミセス・メイゼル』完結後の作品です。出演の決め手は何でしたか?

ラミ・マレック(以下、ラミ):出演を決める時、演じるキャラクターが主演かどうかや、物語を引っ張る存在であるかということは一切考えません。僕はイエスかノーかがはっきりしていて、本能的に「やりたい」と思える役であることが決め手です。今回の物語は、アクションがあるスパイ作品を、過小評価されている人、つまり“アンダードッグ”の視点で語るという点に魅力を感じました。あと、チャーリーというキャラクターが内に秘めた強さを持っているところにもひかれました。

さらにチャーリーは、人生の中で誰もが恵まれていると感じる「深い愛」に出会っていました。しかし、サラと育んだ愛は、ひどい形で奪われてしまいます。そのストーリーが僕にとって、「喪失とは何か」を深く掘り下げるきっかけになったんです。悲しみの過程、つまり死の受容のプロセスを経て、チャーリーが最終的にどう乗り越え、受け入れていくのかというストーリーを、アクション映画という枠の中で描くことができるという点に、すごくひかれたんです。

レイチェル・ブロズナハン(以下、レイチェル):わたしもラミと同じです。役の大きさや立場はあまり重要じゃありません。素晴らしい脚本や物語だったり、一緒に仕事をしたい監督だったり、この作品みたいに魅力的なキャストだったり、あるいは今まで演じたことのないような役柄だったり。きっかけは色々です。このプロジェクトには、そのすべてが詰まっていました。

特にラミとは長年の知り合いで、いつか一緒に仕事をしたいと話をしていました。しかも今回は彼がプロデューサーも務めていて、これだけのキャストを集める情熱や、プロデューサーとしての努力に感動しました。あとサラが、すごくやわらかさを持ったキャラクターで、それが新鮮でした。長年『マーベラス・ミセス・メイゼル』に出演していて、そういうタイプの役柄を演じる機会がしばらくなかったのも本作に魅力を感じた理由です。

(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
――ラミさんは今回プロデューサーとしてどのように動いたのでしょうか? またレイチェルさんにとって俳優がプロデュース側にいることは手助けになりましたか?

ラミ:念のためにお伝えします。わたしがプロデューサーとしての手柄や称賛をすべて受け取っているように感じられるかもしれませんが、実際は複数人いるうちの一人でしかありません。本作の監督を務めたジェームズ・ホーズのビジョン、美的感覚、細部へのこだわりと、彼が手掛けた『窓際のスパイ』に心を打たれて参加しました。それまでにもいろんな監督と話をしてきましたが、彼ほど「圧倒される存在感」を感じた人はいませんでした。初対面のときから、強い労働倫理、入念な準備、独自のビジョン、そして最初から最後までやり抜くための確固たる意思を感じたんです。プロデューサーとして、長い時間を共にして、情熱を注ぎ、深く関わっていく以上、自分と同じ思いを共有してくれる人じゃないと意味がないと思うんです。彼はまさにそういう存在でした。

レイチェル:俳優がプロデューサーとして参加しても、いつもうまくいくとは限らないんです(笑)。でも今回は特別な体験でした。素晴らしい俳優が同時にプロデューサーでもある場合、全体像を一度に見渡すことができて、未来を10歩先まで見通しながら、同時に“今この瞬間”にも深く集中できるんです。しかも、撮影監督(DP)や監督など自分が関わって起用した“プロの専門家たち”に信頼して任せるという視点も持っている。今回はまさにそんな感じで、本当に素晴らしかったんです。

ラミはこのプロジェクトの初期の段階から長い時間をかけて本作に向き合っていました。そして、ローレンス・フィッシュバーンをはじめ、カトリーナ・バルフ、マイケル・スタールバーグ、ジョン・バーンサルら素晴らしいキャスト陣をまとめ上げたのも彼でした。だから、本当に素敵な経験でしたし、さらに言うとラミには、一緒に部屋にいると「あなたしかいない」と感じさせる独特な力があるんですよ。そのバランスを取れる人って、なかなかいないんです。

ラミ:レイチェルにそう言ってもらえるなんて、こんなにうれしいことはないですね!

(左から)ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン
――ラミさんは過去に「自分の内面と深く向き合うタイプ」とおっしゃっていましたが、そんな自身の性格は、今回のチャーリーという役柄に合っていましたか?

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■ラミってどんなタイプ? レイチェルは『スーパーマン』の話も

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