『ラヴィット!』赤坂サイファー新曲披露でハプニング Zeebra&見取り図が裏側を明かす
関連 :
盛山:本番の前日です。しかもロングコートダディとアルコ&ピースの平子さんがいないっていうスカスカな状態で(笑)。おのおの家で聞き込み&歌い込みをしてきたんですけど、6人での集合はあの日が初めてでしたね。ロングコートダディの兎の後に僕のパートのサビが来るんですけど、兎とやるのが初めてなんで「どけや、前行くから」って思いました。
ただ悲しいのは僕ら、これで最後なんですかねぇ。もう「NOT GIVING UP.」を人前で歌うことはないんでしょうか。いやですよ、あれで終わるの。平子さん、いなかったですし。フルメンバーでやりたいです…。
リリー:逆にこれからも歌っていいんですかね?
――ぜひ偉い方、機会を…。ミュージックビデオも先日公開されたばかりです。
盛山:マジでミュージックビデオも含めて音楽が最高なんですよ、トラックもリリックも。全員の人生がギュッと詰まったような、ちょっと恥ずかしかったり、負い目を感じるようなことも、全部さらしてリリックにしてもらっているんで、うそなしです。『見取り図ディスカバリーチャンネル』の「ディスカバー」とか、アルピーさんのラジオの『アルコ&ピース D.C.GARAGE』の「ガレージ」とかもリリックに入っていて、めっちゃ細かいんですよ。
リリー:ラッパーたちは素人ですけど、プロデューサーもビートメーカーもリリッカーもヒップホップのプロなんで、出来は間違いないです。
盛山:演者がキモいだけ。
リリー:(笑)。それ以外は本当にレジェンド級です。
(左から)見取り図・盛山晋太郎、Zeebra、見取り図・リリー
――Zeebraさんは以前、ヒップホップ・カルチャーとマーベルに共通点があるとおっしゃっていました。
Zeebra:番組内でも言ったんですけど、マーベル・シネマティック・ユニバースってアベンジャーズを中心に世界がつながっているじゃないですか。例えばラッパーたちもコラボをする文化があって、フィーチャリングとかバリバリ多いし。そういう誰が出てくるのかっていう楽しさは共通してるんじゃないかなと思います。あと最近はマーベル作品がアンチヒーローやダークヒーローを中心に置いてきてるじゃないですか。ちょっと前は正統派のキャプテン・アメリカみたいなのが真ん中にいたけれども、今は全然違うヒーローが出てきている。そういう意味では、われわれって完全に正統派ヒーローではないので、親近感を感じています。
――マーベル映画を振り返っても、初期作品はヒップホップの楽曲が多くは使われていませんでした。ケンドリック・ラマーがサウンドトラックを全面プロデュースした『ブラックパンサー』は大きなターニングポイントでしたね。
Zeebra:そうですね。われわれもそこから色々マーベル作品のお仕事をさせていただくようになりました。やっぱりマーベル作品ってヒップホップに限らず選曲が素晴らしいんですよ。「ここでこれかい」みたいな。僕もヒップホップだけを聞いているわけじゃないので、毎回楽しみにしています。とてもいい休符をくれるんですよ。映画の中で、80年代とかの超懐かしいロックがかかったりするんですけど、タイミングがすごくいいなっていつも思います。
――見取り図のお二人はマーベルのどこに魅力を感じますか? 『ソー:ラブ&サンダー』では一言声優、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』ではラップで作品を紹介するなど、お笑い界屈指のマーベル好きとして活躍されてきました。
リリー:Zeebraさんも言っていたんですけど、こことここが合わさったら、こんな技が出るのか! っていう少年心をくすぐるところですかね。ラッパー同士のフィーチャリングも、「この人とこの人なんだ」「どんな曲かな」ってワクワクすると思うんですけど、マーベル作品にもこの“ワクワク感”を感じるのが僕は好きです。
盛山:仮に全部見ていなくても単体でも楽しめる要素もあるかなと思います。
Zeebra:ほかの作品を見たくなる入口もいっぱいあるよね。
盛山:そうなんですよ。何周もしたくなる。
Zeebra:僕は『サンダーボルツ*』を見させてもらったんだけど、もうヤバいよ。「あ~“あれ”見たい~~!」ってなる。
盛山&リリー:え~!
Zeebra:一言で言ったら「始まりました」って感じです。『エンドゲーム』の指パッチンとかがあって、アベンジャーズってこれからどうなっていくのかな? って感じがみんなしていたと思うんですよ。もちろん毎作品楽しみにしているんですけど、ここから先のマーベル作品も本当に楽しみです。
映画『サンダーボルツ*』は「ディズニープラス」で見放題独占配信中
――サンダーボルツのメンバーでは誰が好きでしたか?
Zeebra:やっぱり今回のメンバーの中ではウィンター・ソルジャー/バッキーが一番前面に出ていたので、感情移入はしやすかったですね。でももう壮大なフリの回収があって、他の戦いでもスゴかったヤツが前に出てくるわけだから、オペラ感がすごかったですね。
もうなんなら劇場予告から全部がセットです。『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』(2026年12月18日日米同時公開)のティザー映像が流れたのですが、これだけは皆さんにお願いしたい。出演者の名前が書かれたディレクターチェアが一つずつ映された後に、ロバート・ダウニー・Jrが出てきますが、お願いだから拍手してください。僕、一人で拍手しました(笑)。帰ってきた~! って。
リリー:え!? 分かんない。アイアンマン戻ってくるんですか!?
Zeebra:ロバート・ダウニー・Jrがドクター・ドゥームという最強ヴィランになって戻ってくるんです。
リリー:全く違う役なんですか!? とりあえず『サンダーボルツ*』見ます!
(取材・文:阿部桜子 写真:小川遼)
映画『サンダーボルツ*』は、「ディズニープラス」にて見放題独占配信中。