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IMP.佐藤新、不動のセンターとしての覚悟 グループを知ってもらうために俳優業は「必要不可欠」

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■不動のセンターとしての覚悟 IMP.を知ってもらうために俳優業は「必要不可欠」

 アーティストとしても活動する佐藤。今回の撮り下ろしカットでは、キラキラしたまぶしい姿を見せてくれたが、「明るい照明での撮影は久しぶりだったので、うれしかったです」と笑顔を見せ、「最近はスタイリッシュでダークなトーンが多かったので、新鮮でした」と語る。デビューから2年足らずで、グループとしてはシングルとアルバムの発売、ライブや主演舞台の上演、さらにブランドアンバサダーに決まるなど、目まぐるしいペースでの活動展開はファンを驚かせている。

 こうしたグループ活動も並行する中での主演抜てきに、メンバーからは「おめでとう」「頼んだぞ」と言葉をかけられたという。「いつかやりたいと思ってはいましたが、まさかデビュー1年で主演を務めるとは…。うれしいけど、心臓はバクバクでした」と振り返る。


 グループで行っているYouTubeでは、佐藤が見せる天然な一面も人気を博している。忘れ物を気にかけられたり、身の回りのことをメンバーに助けられたりと、仲の良さが垣間見えるエピソードがほほえましいが、こと仕事に関しては、メンバーから心配されることはないというから、頼もしいかぎりだ。

 グループを離れての演技の現場では、緊張や戸惑いもあったと語る佐藤だが、「主演として不安な気持ちは見せないように心がけていました」ときっぱり。「僕、もともとアイドルが大好きで、ステージで視線を一身に浴びながらキラキラ歌って踊ることにすごく憧れていたんです。だから正直、お芝居のことは全然考えたことがありませんでした。なので、自分の中では『アーティストが本業』という意識は今も変わっていません。でも、IMP.というグループ名をもっとたくさんの方に知っていただくためには、俳優としてのお仕事も必要不可欠だなと感じています。パフォーマンスにも通じる部分がありますし、何よりプロとして作品に呼んでいただいている以上、俳優の方々の中に混ざっても恥ずかしくないように、しっかりスキルも熱量も持って取り組まなきゃいけないと思っています」。

 だからこそ、今回の作品にも強い思い入れを持って挑んだ。「やるからには誠意を持って、本気で向き合っていきたい。音楽もお芝居も、どちらも僕にとっては大切なものです。今回『もっとお芝居がうまくなりたい』と強く思いました。いろんな意味で思い出深い作品になりましたし、公開前も公開後も、ずっとたくさんの愛情を注いでいきたいですね」と、熱いまなざしで語る。


 最後に、改めて本作に込めたメッセージを聞いた。「“今ここにいるのが朝葉なんだから”と聖が語るシーンがあるんですが、どんな自分もそれが自分で、ちゃんと素敵なんだよというメッセージは届けたいです。周りに合わせすぎて苦しくなることもあるけど、周りに合わせられるってすばらしいことで、“自分らしくいられない”“弱い人間だ”と自分を卑下する必要は全くない。自分の考えを持って人に寄り添える聖のように、それぞれにしかない魅力がある。だから、どんな選択でも逃げじゃなく、もっと楽観的に自分のことを見て愛してもらえるヒントになる作品になってたらいいなと思っています」。

 グループのセンターとして、主演俳優として。自分の置かれた立場を自覚し、努力を惜しまず、芯の強さで目の前の仕事と向き合う――その真っすぐな姿勢は、表現者・佐藤新の未来を、さらに大きく切り拓いていくだろう。

(取材・文:川辺想子 写真:山田健史)

 映画『青春ゲシュタルト崩壊』は、6月13日より全国公開。

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