佐藤新×渡邉美穂『青春ゲシュタルト崩壊』、幻想的な美しさと心に響く言葉が紡がれる本編冒頭映像解禁

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佐藤新(IMP.)と渡邉美穂がダブル主演する映画『青春ゲシュタルト崩壊』より、朝葉(渡邉)と聖(佐藤)の心に響く言葉が紡がれる美しく幻想的な本編冒頭映像が解禁された。
【動画】『青春ゲシュタルト崩壊』本編冒頭映像
本作は、スターツ出版が運営する小説サイト「野いちご」にて2016年から開催されている小説コンテスト「野いちご大賞」の第5回大賞作品である丸井とまとの同名小説を実写映画化。
派手な見た目と乱暴な態度で教師から目をつけられているが、人一倍“痛み”に寄りそえる高校2年生の朝比奈聖(あさひな・ひじり)を佐藤新が、自分の顔が認識できない「青年期失顔症」(劇中での架空の病気)になってしまう間宮朝葉(まみや・あさは)を渡邉美穂が演じる。
いよいよ、13日に公開初日を迎える本作。原作小説『青春ゲシュタルト崩壊』は、誰もが感じたことのあるリアルな人間関係の悩みと葛藤、そしてそれを乗り越えて成長していく主人公たちの姿が多くの共感を呼び話題を集めた。
そんな小説を映画化した本作には、心に響く名セリフが多く登場する。今回解禁されたのは、その魅力がぎっしりと詰まった、約2分間の本編冒頭映像。
印象的な水音とともに、水槽の中を泳ぐたくさんの魚たちが映し出される。「学校って水槽みたい」。そう語り始めるのは、間宮朝葉(渡邉)だ。それに対し、「水槽?」と疑問を投げかける朝比奈聖(佐藤)の言葉が続き、大勢の生徒が登校していく校内の様子と魚たちが映し出されていく。
美しい姿で水槽の中を優雅に泳ぎ続ける魚たちと、生徒が行き交う校内の様子が重なるように描き出されるこの幻想的な映像は、観る者を映画の世界に引き込んでいく。それとともに、朝葉と聖から紡がれる言葉の数々が心に突き刺さる。
「みんな、狭い世界で溺れないように、置いていかれないように必死に泳ぎ続けている。その中で、人の噂話とか、悪口とか…そういうのをエサにしてお腹を満たしているの」「そのエサは…毒でしかないな」「それでも食べちゃうんだよ」「なんで?」「生きるためのエサはそれしかないって、生きる場所はそこにしかないって、思い込んでるから―」
他人に合わせ、自分を押し殺してきたことで青年期失顔症を発症、悩みを抱えながらも自分自身と向きあい、少しずつ成長していく朝葉が心の底からこぼしたこの言葉は、年齢や性別を問わず、誰にでも心に届くのではないだろうか。
映像にはそのほか、雨の中一人で鏡をのぞきこむ朝葉の姿や、夜のプールでうつむく淋しげな聖の様子も映し出され、2人が出会い互いに影響を与えていく中で、その表情がどう変わっていくのかも気になる。朝葉の言うエサを「毒でしかないな」と言える真っ直ぐさと、穏やかに、包み込むように朝葉を気にかける言葉をつなげる聖の優しさも感じられる、情感豊かな本編冒頭映像となっている。
佐藤は「(原作を読んで)信じられないぐらいグサグサ刺さりました。学校ならではの甘酸っぱさや爽やかさもあるんですけど、聖・朝葉が抱えている人間関係の悩みは学生の方に限らず、大人の方も同じように抱えている方が多いのではないかなと思います。色んな要素が詰まった作品だと感じました」と明かし、「(映画を)観終わった後は、新しい自分になったような、自分の殻を破るきっかけになるような作品になったと思うので、色んな方に観て欲しいです」とアピール。
渡邉は「(原作を読んで)生きていく中で人は誰もがコミュニティに所属していて、それぞれの人間関係があると思うのですが、その中で、自分はこうでなきゃいけない、みたいな考え方に縛られていたこともあって…。でも本当は選択肢ってたくさんあって、その時自分がどれを選んでもいいんだよっていうのを認めてくれた気がするんです」と語り、「自分が思っている以上に世界って広いんだよ、と教えてくれる作品だなと思います。この作品をみて、少しでも頑張ってみようかなとか、励みになるような作品になればいいなと思っています」と言葉に力を込めた。
映画『青春ゲシュタルト崩壊』は、6月13日より全国公開。