『ウルトラマンオメガ』主演・近藤頌利、小さい子からの応援でウルトラマンになるんだと実感「諦めずにやってきてよかった」
近藤頌利
――改めて演じられるオオキダ ソラトの紹介をお願いします。
近藤:ソラトは、記憶を失って地球に落ちてきた宇宙人です。言葉もたどたどしいのですが、まるで子どものように色々なことに興味を持って地球人のことを知っていきます。前半は特に、人というよりもキャラクターってイメージに近いかもしれません。そんな彼ですが、地球人と触れ合い、知っていくことで、ふざけたり怒ったりと、人間だれしも持っている感情が芽生えていきます。
真っ白な存在から様々な色が混じっていくのがソラトなので、彼の成長過程を一緒に楽しんでもらえるのも、この作品の魅力のひとつだと思います。
――ソラトは記憶を失ってはいますが「誰かを守らないと」という正義感は序盤から見受けられます。
近藤:最初は奇妙な主人公だと映ると思うのですが「やっぱりヒーローなんだ」とわかる仕草や行動が所どころで見られるんです。序盤で女の子を助けている姿を見て「記憶は失っていても根本はヒーローなんだな」と感じました。ソラトの抜けている部分とヒーローらしいカッコいい面のギャップも楽しんでいただければと思います。
――撮影現場の雰囲気はいかがですか?
近藤:主人公を演じるということで引っ張っていく立場ではあるのですが、僕は「よっしゃ、気合入れていこうか!」というよりも「楽しい撮影現場になったら」ということを意識しています。僕は「人を楽しませるには、まず自分が楽しまなきゃいけない」というポリシーで俳優をやっているんです。なので、現場が楽しくなることを意識しながら撮影に臨んでいます。
■ウルトラマンシリーズのなかでも特殊な主人公
――本作は地球人・ホシミ コウセイ(演・吉田晴登)とソラトのバディも見どころだと思います。コウセイについての紹介をお願いします。
『ウルトラマンオメガ』場面写真 (C)円谷プロ(C)ウルトラマンオメガ製作委員会・テレビ東京
近藤:ソラトのお世話係ですね(笑)。色々なことを教えてくれるコウセイの存在はソラトにとって大きいですが、コウセイもソラトとの出会いによって成長する部分があります。お互いに影響し合って相乗効果を生んでいるのが、ソラトとコウセイなのかなと思います。ソラトは人間になっていくという成長、コウセイは心の成長があるので、ぜひ見守っていてください。
――いよいよ放送がスタートする本作の序盤の見どころを教えてください。
近藤:ソラトは、ウルトラマンシリーズのなかでも、特殊な主人公だと思います。最初に見たとき、もしかしたら「不思議なキャラだな」と思う人もいるかもしれません。ただ、彼の成長とともに人間味あふれるキャラになっていくので、物語を見届けていただければと思います。
――アクションシーンなども楽しみです。
近藤:変身シーンはぜひ注目してください。みんなでこだわって考えた変身ポーズは動作が多く、カッコいいものに仕上がっています。あとは、オメガとソラトの動きがリンクしている点も見てほしいです。オメガに変身したときの動き方の要所、要所でソラトらしさが分かるようになっているんですよ。オメガならではの戦い方も見どころです。
――最後に作品を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
(左から)ウルトラマンオメガ、近藤頌利
近藤:『ウルトラマンオメガ』は、子どもから大人まで楽しめる作品になると思います。この作品を見てくれた子どもたちは、きっと立派な大人になれると僕は信じています。
そして大人の方々。本作には、なぜウルトラマンが戦うのか、そもそも怪獣とは、などのテーマやメッセージも込められています。そのドラマ部分を楽しみながらオメガ/ソラト、コウセイ、そしてヒロインのイチドウ アユム(演・工藤綾乃)の応援をよろしくお願いします。
(取材・文:M.TOKU 写真:高野広美)
『ウルトラマンオメガ』は、テレビ東京系にて7月5日より毎週土曜9時放送。