日向坂46・富田鈴花、卒業前のライブで揺れた感情「卒業を控える切なさも心に響いた」
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――ここからは、卒業について伺います。ブログでは「自分の力を出し切った」としていましたが、決断の背景には何があったのでしょうか?
富田:後輩のメンバーが、しっかりと日向坂46を背負って頑張っている姿に安心したのが一番です。それを考えたときに、グループでの自分の立ち位置はどこなのかと思って。一期生の先輩方と二期生の私たちは、加入した時期が1年3ヵ月ほどしか変わらないのに、一期生の先輩方はすごく大きな存在だったんです。でも、よくよく考えると、二期生も「約8年やっている」と気づいてからは将来がよぎって、新たに挑戦したいことにも向かって「後悔したくない」と思い、卒業を決めました。
――5月3日の卒業発表直前、4月30日〜5月1日にはアンダーライブ「13th Single ひなた坂46 LIVE」がありました。初の座長も務め、グループで“最後の一期生”となった高瀬愛奈さんを見送る公演でしたが、ステージでは、自身の卒業も噛み締めていたんでしょうか?
富田:そう感じられた方が多かったとは思うんですけど、自分の卒業よりも、純粋にライブの成功を願っていました。私は、毎回のライブを「これが最後かもしれない」と思ってやってきたんです。「13th Single ひなた坂46 LIVE」でも変わらずに、座長として、出演した9人で「一番最高のライブを作りたい」と意気込んでいました。公演の冒頭で披露したラップは久々で、原点回帰の気持ちもあったんですけど、自分で作ったリリックに沿ってスタッフさんが「こういう映像にしようか」と提案してくださったり、打ち合わせの時間も充実していたし、楽しかったです。
――そして、2日後にはブログで卒業を発表。その後、5月28〜29日には二期生が筆頭となり、三期生の高橋未来虹さんがキャプテンとなった新体制の初陣「BRAND NEW LIVE 2025 『OVER THE RAINBOW』」がありました。
富田:これからグループが新たに走り出すタイミングでしたし、卒業を発表してしまったのが、すごくもどかしかったです。メンバーにもきっと負担をかけてしまったんですけど、一緒に踊れる時間を噛み締めているのは、隣のメンバーからも伝わってきて。センターをいただいたアンダー曲「あの娘にグイグイ」のパフォーマンスでは、明るい曲なのに、卒業を控える切なさも心に深く響きました。
※高橋未来虹の高は正式には「はしごだか」