King & Prince高橋海人、表現者として“自分流”追い求める「技術を磨いて、育てていけたら」

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King & Princeとしてだけでなく、ナイーブさと力強さの両面を具現化する稀有な俳優としても存在感を発揮している高橋海人(「高」は「はしごだか」が正式表記)。映画『おーい、応為』では、自身にとって初めての時代劇に挑戦。葛飾北斎と同じ時代に生きた実在の絵師・善次郎(渓斎英泉)役に抜てきされ、人懐っこい笑顔の裏側に孤独を秘めた男として、観る者に忘れ難い印象を刻む。アートへの関心が強いことでも知られる高橋は、絵師を演じることでたくさんの刺激や発見があったという。高橋が本作で果たした経験や、“自分流”を追い求める表現者としての喜びを語った。
【写真】高橋海人、ブルーの柄シャツで色気たっぷり 撮りおろしショット
■初の時代劇で、俳優業の醍醐味(だいごみ)を実感!
江戸時代を代表する浮世絵師・葛飾北斎の弟子であり娘として、数十年を共にした葛飾応為の人生を描く本作。豪胆で自由な性格の応為(長澤まさみ)が限りある命を燃やしながら、自らの意志で北斎(永瀬正敏)と共に生きていく姿を浮き彫りにする。
着物に身を包み、筆を持つ男として、初めて時代劇の世界へと飛び込んだ高橋。時代劇には、もともと心惹(ひ)かれていたと話す。
映画『おーい、応為』場面写真(C)2025「おーい、応為」製作委員会
「小さな頃から、母親のそばで時代劇を観ていた」と振り返った高橋は、「お芝居をやらせていただくようになってからは特に、『時代劇って、どういう感じで作っていくんだろう』という興味があって。きっと、作っていく過程にも独特なものがあるんだろうなと気になっていました」と吐露。「自分も絵を描くので、北斎の存在はもちろん知っていましたし、絵も目にしていました。北斎といえば、日本アートの主役みたいな人ですよね。そんな人に迫る作品に出てみたい! と思って。本作のお話をいただいて、すごくうれしかったです」と前のめりになって参加した。
映画『おーい、応為』場面写真(C)2025「おーい、応為」製作委員会
北斎と応為の親子が住むボロボロの長屋をはじめ、人々が行き交う江戸の風景など、観客もその時代へと誘われるような世界観が作り込まれた。京都を中心に始まった撮影について、高橋は「当時の世界観が作り込まれているからこそ、セットに入った瞬間、一気に目の前のフィルターやムードが変わったような感じがあって。皆さんと話し合いながら、髪型や衣装についても決めていったりしていると、どんどん現代ではない世界に入り込んでいくようでした」と回顧。「いつも自分が過ごしているものとまったく違う生活を味わえるのは、俳優業の醍醐味」だと実感を込める。