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河合優実、舞台初共演の小泉今日子は「“こんなふうに大人になりたいな”って思わせてくださる方」

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◆納得したいタイプだが、理屈で考えず思い切ってやり切りたい


M&Oplaysプロデュース『私を探さないで』メインビジュアル
――主演の勝地さんにはどんな印象をお持ちですか?

河合:すごく多面的な方だなとは思うんですけど、基本的なバイタリティというか、持っているエネルギーがすごく大きい方なのかなと感じます。どういう作品に出られていても、舞台で観るのがとても楽しい方だなって思います。

前回の『いのち知らず』も拝見したのですが、岩松作品での勝地さんはほかの作品に出てらっしゃるときと、表に出ている面が違うかもしれないと感じました。(仲野)太賀さんとの掛け合いが多かったので、駆け引きというか、勝地さんが持ってらっしゃる外側に出す力じゃなくて、引きながら相手役と関係をどんどん作り続けている感じが観ていて楽しくて。今回の作品でもそういうところをたくさん観られると思うし、役として関わり合っていくのがとても楽しみです。

――小泉さんとは初共演です。

河合:授賞式の場で一度お会いしたことがありますが、今回ご一緒できてとてもうれしいです。最近のお仕事を拝見していても、「こんなふうに大人になりたいな」ってすごく思わせてくださる方で、小泉さんの表現もそうですけど、人としての姿勢が素敵だなと思います。

授賞式でご挨拶した時にはすごくにこやかに、「一緒にできるの楽しみ。よろしくね」って言ってくれて。やっぱり緊張するので、初対面が稽古じゃなくてよかったなって思いました(笑)。

――CMで小泉さんの『なんてったってアイドル』を披露されていましたが…。

河合:開口一番に「すみません」とお伝えしました(笑)。「テレビから自分の歌が流れてきてるのがうれしかった」って言ってくれて、なんて寛大な方なんだって思いました。


――今回河合さんにとって3年ぶりの舞台出演となります。

河合:もともと憧れたのは舞台のほうだった気がします。ダンスをしていたので、目の前にお客さんがいて、みんなで時間をかけて作ったものを観てもらうという体験がすごく楽しくてこの世界に入ったので、原点はステージっていう感覚があります。

――3年前にご出演の舞台『ドライブイン カリフォルニア』は松尾スズキさんの作品で、大人計画をはじめそうそうたる皆さんとの共演でした。

河合:舞台が好きだから楽しい楽しいでやってきて、『ドライブイン カリフォルニア』でハードルを感じた記憶があります。モンスターのように面白い皆さんの中で皆川(猿時)さんの奥さんの役だったんです。「できるかな」「なんでこんな役をやらせてもらっているんだろう」という萎縮がありました。松尾さんにもいっぱいご指導いただいて、稽古が終わってやっとスタートラインに立てたみたいな感覚でした。

――舞台の楽しさはどんなところに感じられますか?

河合:始めたときは、舞台、演劇表現というよりは、もうちょっとショーみたいな感覚で、こっちがやったことに対してお客さんが泣いたり笑ったりしてくれることが楽しすぎて、その気持ちだけでしたね。私もそこから経験を積んで、今回岩松さんの舞台をやらせていただくことで、演劇に新しい発見があると思うのでとても楽しみです。

――岩松作品の世界観を体現するにあたり、どういうことが必要になってくると感じられていますか?

河合:何が必要なんだろう…。勝地さんも言ってくださったんですけど、あまり理屈で考えすぎず、一回思い切ってやり切ってみることが大事なのかなと思っています。臆病に繊細になりすぎると、あまり面白くないかもと思うので。

自分はいつも納得したいタイプな気がするから、納得したり理解したりできなくても稽古っていう贅沢な時間で、体を動かしてみるということをやってみたいと思います。

――納得したいというのは?

河合:役、作品どっちもですね。なんでこの行為をしているんだろう?って分かんないままやるっていうのが苦手なんです。でも今回いい意味でそういうことがありそうなので、“体で理解する”みたいなほうが楽しめるのかなって思ってきました。

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◆周囲を取り巻く環境の変化でモチベーションに変化

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