岡田奈々、体調不良での休養を経て意識に変化 新アルバムは「自分の中の黒い部分がだんだん浄化されて過去イチ”ポジティブ”に」
元AKB48の岡田奈々が約1年ぶりとなるニューアルバム『Unformel』を11月12日にリリース。1st、2ndアルバムに続き、3rdアルバムとなる本作でも全曲を作詞。これまでのアルバムでは自身の内面を赤裸々に綴っていた彼女だが、今作では創作主体の作詞へと大きく転換した。さらには、AKB48劇場でのステージ観覧をきっかけに“降りてきた”という、初めての作曲にも挑戦。「過去イチのポジティブ作品」と語る本作に込めた思いや近況を聞くと共に、胸に秘めていた目標、将来の展望などを語ってもらった。
【写真】28歳になったばかり!岡田奈々、美しすぎる撮りおろしショット
◆体調不良での休養を経た3rdアルバムは「過去イチのポジティブ作品に」
――3rdアルバムということですが、1st、2ndと経て、今回のアルバムはどんな思いを込めて作りましたか。
岡田:今回はもともと「ロマンティック」というテーマを掲げて作っていたんです。でも、作っていくうちにいろんな曲が欲しくなっちゃって、ちょっと逸れてくるんですよ。それで、結果的には誰かの背中を押せる応援ソングだったり、自分らしい思いを詰め込んだリード曲だったり、恋愛ソングだったりと、最終的にはさまざまなジャンルの楽曲になりました。
――過去の作品と比べて、作詞の仕方に変化はありますか。
岡田:変わってきました。1st、2ndの時は、もともと自分が感じていたこととか書き留めていたフレーズを主に使っていたんですけど、今回はほぼゼロから書いている状態で、“引き出し”から出していないんです。今回は自分の思いだけじゃなく、自分らしさも残しつつ誰かの心に寄り添えるような曲作りに変わりました。内面も散りばめられていますが、1から10まで自分の内面を書き綴るみたいな曲はなくなりましたね。創作が多くなりました。
――その場合、どんなところからインスピレーションを得るのでしょうか。
岡田:書く前にテーマをまず決めて、そのテーマに沿ったフレーズを書き出したり、自分が伝えたい思いを箇条書きにしたりして書き進めるんです。あとはいろんな作品を見ることですかね。音楽だけじゃなく、映画、アニメ、漫画、本、それからライブ。誰かが頑張っている姿を見るとすごく刺激をもらえるので、行き詰まった時はそういう風にインスピレーションをもらっていました。
――この曲の元ネタはここにあるな、というようなことがあったりするのでしょうか。
岡田:「インコンプリート」は、とあるアニメに少しインスピレーションをもらったのと、ザ・青春夏ソングだけど、10代ならではの葛藤や悩みも入っているところと、歌い方も意識しながら作りました。

――今回のアルバムは“十曲十色”と表現されている通り、それぞれの曲の雰囲気も歌い方もすごく違いますよね。
岡田:まさにそうですね。10曲全部テーマと歌い方を変えるということを頑張りました。
――かなり難しい作業だったのではないでしょうか。
岡田:難しかったです。でも、詞を書くことも歌を歌うこともすごく好きなので、ほぼ趣味のような感覚で進めることができました(笑)。生みの苦しみはありましたが、やっぱり楽しさが勝ちます。
――2023年には体調不良で活動を休まれていた時期もありました。このことがその後の活動に影響することはありましたか。
岡田:どれくらいで人は体調崩すのか、どれくらい働いたらヤバイのかということが分かったし、勉強になりました。休養して何もできない期間はすごくもどかしかったんですよ。ファンの人にも会えないし、音楽も作れないし。いかに体が資本かということを感じた休養期間でした。
――頑張りすぎてしまったんですね。
岡田:無理しすぎましたね。ソロデビューした当時は毎日のように飛び回っていたので、ちょっと張り切りすぎました。
――今はどのように体調管理をしているのでしょうか。
岡田:今は、無理のない範囲で活動しています。ファンの方と会えるイベントを開催できているし、3年間変わらずに10曲以上作ることもできているので、いいバランスだと思っています。ソロデビューした当時よりも、自分の中の黒い部分がだんだん浄化されて、3rdアルバムではあまりネガティブな表現もないんです。過去イチのポジティブ作品です(笑)。

