筒井真理子、生きづらさを抱える主人公の「人を信じる力」に共鳴 【主演映画『もういちどみつめる』インタビュー】
山あいのキャンプ場を営む女性・典子のもとに、少年院を出た甥のユウキが訪ねてくる――。『淵に立つ』『よこがお』などで痛みを抱えた女性たちを繊細に演じてきた筒井真理子が、佐藤慶紀監督の新作『もういちどみつめる』で挑んだのは、生まれつき人との関わりに不器用さを抱えながらも、他者を信じようとする女性だ。本作は、2022年の少年法改正で18・19歳が厳罰化されたことへの疑問から生まれた。社会の中で「生きづらさ」を感じる人々の対話と赦しを、静かな筆致で描く。キャンプ場での撮影を通して、筒井は「人を信じることとは何か」を深く見つめ直した。
クランクイン! 写真:米玉利朋子(G.P. FLAG inc)

