milet、TVアニメ『葬送のフリーレン』エンディングテーマ続投に歓喜! 想いを込めた楽曲は「自分の背中も押してくれた」
milet クランクイン! 写真:松林満美
――新曲「The Story of Us」の制作にあたって最初に思い浮かんできたイメージは何でしたか?
milet:最初に思い浮かんできたのは、第1期に出てきた女神様でした。第1期の中でも、(原作漫画の作画を担当する)アベツカサさんが描かれたあの女神様が印象に残っていました。「Holy brave」という歌詞の「Holy」という言葉には、“女神様がくれた神聖な勇気”という意味も込めているんです。
――miletさんがEDテーマを手掛けることが発表された際に、この曲に対して「お守りのようになれますようにと願いを込めて書きました」と言葉を寄せていましたが、その方向性はどのように決まったんですか?
milet:この曲はフリーレンにとってのヒンメルの言葉のようなものになればいいなと思ったんです。フリーレンは旅をしながら、必ずヒンメルの言葉に立ち返るんですよね。どんな時もヒンメルたち仲間との旅を振り返って、当時の言葉を反芻しているフリーレンを見て、彼女にとってヒンメルたちとの旅は“お守り”だったんだなと思ったんです。だからこそ、私もこの曲でフリーレンを守れるように、彼女が何か立ち止まることがあれば、この曲が勇気やお守りになればいいなと思って書きました。
アニメ『葬送のフリーレン』第2期よりヒンメル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
――TVアニメをご覧になっている人が聴くと、フリーレンだけでなく、一緒に旅するフェルンやシュタルクの目線でもこの曲に共感できそうですね。
milet:そうですね。「♪Holy brave」(意味:聖なる勇気)という歌詞を書いた時は、シュタルクがフェルンに背中を押してもらった時、彼が勇気を振り絞って旅に出ることを決めた時のことを思い出していました。フェルンも含め、みんなそれぞれ勇気を持ってこの旅に出てきたんだなと思っていたので、聴いた方がそれを思い出せるように歌詞を書いていました。
――タイトル「The Story of Us」(意味:私たちの物語)という言葉も、原作やアニメを知っている方からするとグッとくるタイトルだと思います。
milet:歌詞に「The Story of Us」という言葉は出てこないんですけど、それって、私の曲の中では珍しい方なんです。今回は、フリーレンとヒンメルたちの旅、フリーレンとフェルン&シュタルクたちの旅に重なるような楽曲にしたいなと思っていたのと、私自身も聴いてくださる皆さんの旅と重なるように作りたいなと思ったので、このタイトルになりました。
――ご自身の好きなフレーズはありますか?
milet:「♪あなたに知られないように あなたを守れますように」という冒頭の歌詞は、好きですね。あなたを内側からも外側からも知られないように真っすぐ強く守れますようにという私からの皆さんへのメッセージでもあるし、きっとヒンメルからフリーレンへのメッセージでもあっただろうなと想像をしながら書いた歌詞でもあります。
それと、後半に「♪夜明け前の深い波の縫い目をゆく 辿っていくあなたの跡」という歌詞があるんですけど、それもフリーレンが今までたどってきた旅路を振り返るかのようで、気に入っています。“夜明け前の深い波”の時って、やっぱり誰にでもあると思うんです。夜明け前って1番暗い時間ですけど、必ず夜明けは来るから、そこをぐっと耐えて、そこから一歩踏み出すことでまた新しい夜明けが来る、そう信じていれば必ず新しい光はやって来ると思える歌詞なので、私はすごく好きです。
――この歌詞はアニメに寄り添う一方で、聴いた方がそれぞれに伝わるようにと意識されているんですね。
milet:そうですね。この曲はいろいろなことがあった自分にも響いて背中を押してくれる曲になりました。「♪Holy brave」「♪どこにでも行ける羽根をあなたに授けたの」という歌詞も、“私はどこにでも行けるんだ。この歌が羽になってくれて、きっと私をどこにでも連れていってくれるんだ”と思わせてくれたので、この曲が自分を支えてくれたなと思います。歌っていても届けたい思いって、いつも自分に戻ってくるんですよね。やっぱり歌って鏡だなって本当に思います。
milet クランクイン! 写真:松林満美

