織山尚大、入所10周年の節目に3年ぶり舞台主演 話題作『エクウス』挑戦に「運命感じる」

――3年ぶりの舞台出演となりますが、織山さんにとって舞台の面白さはどんなところにありますか?
織山:これまでSTARTOの事務所の方々の舞台もそうですし、シルク・ドゥ・ソレイユとかもそうですし、たくさんの舞台を観て、世界って広いんだな、表現することってこんなに面白いし楽しいんだなっていうことに気づかせてもらいました。そこから自分も演出をやりたいと思い始めたし、いろんなことを知りたいと思うようになりました。
中学時代から嵐さん、映像でしかないですけどSMAPさん、少年隊さん、いろんな舞台やコンサートを観てきましたが、すごく刺激的だったんですよね。東山(紀之)さんの舞台を生で観たら全然違うんですよ。これは映像じゃ伝わらないなって思ったんですよね。映像には映像の美学があると思うんですけど、やっぱり生で観てその場で感じるものって絶対あると思うんです。今稽古をしていて、この『エクウス』も舞台ならではの魅力があふれた面白いものができるんじゃないかなと期待しています。
――グローブ座の舞台は初めてなんですね。
織山:正門(良規)くんの舞台を観た記憶もありますし、東山(紀之)さんもやられたりして、その当時の話もすごく聞きますし、グローブ座ってどんなところなんだろう?とずっと思っていました。先輩や後輩もコンサートなどをやっている中で、やっと立つことができるのでうれしいです。
先日実際に舞台に立たせていただいたのですが、舞台から観た景色が全然違うんです。タテに広いこともあって包まれている感覚がしました。今回『エクウス』は、舞台に傾斜があって一部が客席のほうに張り出しているので、またちょっと違うグローブ座を僕と皆さんとで作ることができたらなと思っています。

――織山さんは今年事務所入所10周年を迎えられます。振り返るとどんな10年でしたか?
織山:全部120%の力でやってきたというか、すべてにおいて絶対に手を抜くことはなくやってきたから悔いはないですけど、結果がすべてなんだなっていう現実の壁にもぶち当たってきたなって思います。いくら本気でやってきて全力で悔いがないとはいえ、結果が中途半端だったら中途半端なんですよ。自分が中途半端じゃないと思っていても結果が中途半端じゃダメなんだなって思いました。でもそこは、「出る杭は打たれるけど、出すぎた杭は打たれない」と、入所してすぐに僕のおじいちゃんが言ってくれたんですけど、その通りだなと思って。やりきらないといけないし、だからこそ隙を見せちゃいけないし、最近になってもう一段階研ぎ澄まされたというか、完璧にならなきゃダメなんだなって思うようになりました。
――そんな中で、この『エクウス』に挑戦できるのはすごく大きな意義がありそうですね。
織山:20歳とかだったら絶対できなかったと思いました。その年だったらわからなかった感情もあるし。今22歳なので2年しか差はないと思われるかもしれないんですけど、アイドルにとっての10代から20歳、そこからその先っていう年齢ってものすごく大きくて。中学生から18~19歳くらいって1番キラキラしてたんですよね。周りにもそう言われながら育ってきたので。そのうえで今22歳になって、全然感覚が違うなと思います。やっと大人になれたと思ったけど、全然まだ大人じゃない。大人になりきれてないし、考え方も未熟でいろんなものに押しつぶされてしまう、劣等感みたいなものもまだまだ抱いてもいる。そういう感情も含めて、『エクウス』ってすごく共通しているので、今この年、10年目っていう節目で、この作品に携われたことが運命だなって思いましたし、うれしかったです。今の年齢でやる意味があるのかなと思っています。
(取材・文:近藤ユウヒ 写真:高野広美)
舞台『エクウス』は、東京・東京グローブ座にて1月29日~2月15日、大阪・サンケイホールブリーゼにて2月20日~24日上演。

