白石加代子、舞台に立つことは“職業”「舞台の上でこそ息ができる感覚になってきている」

朝ドラ『ひよっこ』や『すいか』など映像作品でも、白石が登場するだけで画面に独特の空気が生まれる。舞台と映像、その違いをどう感じているのか。
「映像の現場ではカメラが怖かったんですよね。舞台の場合はお客様の前に出ただけで楽しくなる」。
では、白石にとって舞台に立つとはどんな意味なのか。
「職業ですね」。
即答だった。
「ちょっと、舞台の上でこそ息ができるとか、そういう感覚になってきていますよね。年齢のおかげで楽になってる」。
舞台に立ち続けるために、日々続けていることがある。
「加圧トレーニングっていうのを、10年ぐらいトレーナーが来てくれてやっているの。年齢に合わせてそれほどハードにしないようにしていただいて、今は少し日にちも間引いたりして続けてるんです。もう少しお芝居をやりたいし、舞台に立ちたいから」。
泉鏡花の幻想世界に挑む84歳。稽古真っ只中の今、「黒百合で苦しんでる」と笑いながらも、その眼差しは舞台への揺るぎない情熱に満ちていた。(取材・文:田幸和歌子 写真:高野広美)
舞台『黒百合』は、東京・世田谷パブリックシアターにて2月4日~22日上演。

