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「自由を求めた」レオナルド・ディカプリオ、リスキーな道を選んだ理由とは?

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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』にかけた、並々ならぬ思いを語ってくれたレオナルド・ディカプリオ 
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』にかけた、並々ならぬ思いを語ってくれたレオナルド・ディカプリオ クランクイン!

 ハリウッドのトップスターとして、まばゆいばかりの輝きを放つレオナルド・ディカプリオ。マーティン・スコセッシ監督と5度目のタッグを組んだ最新作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では、不道徳極まりない、ヤバ過ぎる主人公を大熱演! 来日したディカプリオを直撃し、本作にかけた並々ならぬ思いを聞いた。

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 「とてもリスキーな物語。そして、とても下劣な役柄だ」とディカプリオ。本作は、1980年代に26才で証券会社を設立。貯金ゼロから年収49億円を稼ぎ出し、クレイジーな豪遊生活の果てに、36才で楽園を追放された伝説の男・ジョーダン・ベルフォートの回想録を映画化したもの。ジョーダンは、マシンガントークで金持ちをダマしまくり、美女とドラッグにまみれたハチャメチャな男だ。“汚れ役”と言っても良いほどの役柄に、なぜ惹きつけられたのだろうか?

 「8年もの間ずっと、やりたいと思っていた話なんだ」と打ち明ける。「僕はこれまでで2作品、どうしても映画化しなければと情熱を傾けた作品があった。『アビエイター』(05)と『ウルフ・オブ・ウォールストリート』だ。僕は2008年の金融崩壊以降、世界の事情に興味を持つようになったし、世界中の出来事を体現しているようなジョーダンに興味を持ち、彼のことが頭から離れなくなってしまったんだ」と、表現者として使命感すら感じたと言う。

 ディカプリオはこれまでも、『ジャンゴ 繋がれざる者』(13)、『華麗なるギャツビー』(13)など、人間の"欲"を扱った作品に出演しているが、本作は、その"欲"を驚くほど大胆に描いている。ディカプリオは、「現代は、人間の権力やお金に対する欲、つまり人間の闇の部分というのが、そこら中において見て取れると思うんだ。今こそ、このような映画を作って、みんなに語り継ぎ、警鐘を鳴らすことが大事だと思った」と告白。

 だからこそ、ジョーダンを演じる上では、ある思いを貫いた。「そのためには、キャラクターやストーリーに同情や共感を得なくても良いと思った。とにかく、『ここまで快楽主義に溺れるか!』というくらい、正直にこの人物を描こうと。リアルに、あるがままにね」と言うように、劇中では“Fワード”を連発するなど、ディカプリオが今までに見たことのないような顔を見せている。その熱演には、圧倒されること間違いなしだ。

 ディカプリオは今回、主演に加えてプロデューサーも務めている。監督には、マーティン・スコセッシを熱望し、長い期間をかけて口説き落としたと言う。ディカプリオは「この作品を撮れるのは、スコセッシ監督だけ。彼はキャラクターを丁寧に描いてくれる」と、スコセッシ監督に厚い信頼。来日会見では、スコセッシ監督も「レオの情熱に、心を動かされた」と明かしていたが、現在71才にして、このパワフルな映画を撮り上げたとは驚きだ

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