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有野晋哉「芸人を目指したのは30歳」 よゐこ結成秘話と自らの軌跡を振り返る

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 “よゐこ”が頭角を現した1990年代後半は、若手芸人が出演するバラエティ番組が人気を博していた、いわゆる「お笑い戦国時代」。大阪の芸人VS東京の芸人という構図も生まれ、芸人たちは皆、眼光鋭く殺気立っていた。しかし有野は、「僕はそんな対立を『みんな、仲良くすればいいのに~』という気持ちで遠くから眺めていました。キャイ~ンと仲良くなったのもそのころ。最初は観客からの歓声を迷惑がっている僕に対して天野(ひろゆき)君は『カッコつけているヤツ』と思ったそうですけど、楽屋で『ドラえもん』の劇場版コミックを読んでいる僕の姿を見て『あれ? もしかしていい人?』と。天野君は劇場版の、しかもカラー版の『ドラえもん』のコミックがあることを知らなかったようで、そこから仲良くなりました」と殺伐さ無縁のピースフルなエピソードを披露する。

 そんな有野の横で、相方の濱口は芸人としての未来に莫大な不安を抱えていたそうだが、「自分をがけっぷち芸人と言っておきながらも、そのモデルチェンジぶりはすごかった。自分たちが面白いと思うことはライブでやって、テレビでは求められることをやろうという方向に舵を切った。僕は何も変わっていないけれど、濱口はフルモデルチェンジされた感じでした」と分析する。さらに、「濱口はとても勉強家。バラエティ番組でも事前に台本をもらって、本番のシミュレーションをしていて、僕はそれに従う感じ。でもタモリさんと5年ぶりに共演したときにシミュレーション通りに行かなくて、それ以来濱口は事前に台本を読まなくなりましたね。『メインの人って、その場の空気で喋ってくるからなぁ』って」と裏話を聞かせてくれた。

 そんな濱口とは中学時代から数えて28年の仲。有野にとって今の濱口は、「進級してクラスが変わってしまった仲のいい友達」という存在らしい。「聞きたい事があれば喋るけど、楽屋で一言も会話を交わさない日もあるし、ゲラゲラ喋る日もある。喋らない時はきっと授業中の感覚なんでしょうね。濱口は濱口で別のクラスだから、僕はそれを遠くから見ている感じ……いや、濱口は後輩とお笑いライブをよくやっているから、留年したけど下級生と楽しくやっている友達かな?」と独特な言い回しで表現。なお今回の映画化について濱口は、「知っているけど、知らないふりをしています。『(映画化した)らしいな』と言ってくれたっけ」と唯一無二の相方の様子を幸せそうに教えてくれた。

 映画『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986マイティボンジャック』は2月22日より全国公開。

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