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品川ヒロシ「洋画の空気を持った作品を作りたい」、映画監督業は「最高のオモチャ箱」

映画

映画監督は「スーパーお坊ちゃん」 と語る品川ヒロシ監督にインタビュー
映画監督は「スーパーお坊ちゃん」 と語る品川ヒロシ監督にインタビュー クランクイン!

 品川ヒロシによる長編映画監督作第3弾、映画『サンブンノイチ』が満を持して劇場公開される。邦画界に数多いる“異業種”監督の中でも、映像作家としての力量を備えている品川監督は、ホップ、ステップ、ジャンプのジャンプに位置する3作目を取り終えた今、映画監督業に何を思うのだろうか。

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 映画『ドロップ』『漫才ギャング』に続く新作は、品川監督初となる原作もの。作家・木下半太の同名小説をベースに、どん底から一発逆転を図るために銀行強盗を行なった男たちと、その周囲に潜む激ヤバなキャラクターたちの騙し合い合戦が描かれる。他人の原作を借りながらも、欲望丸出しの登場人物たちが織り成すしゃべくり、劇画チックな肉弾アクション、笑い、の数々はまさに品川監督印。

 品川監督は「そもそも映画の企画というのは、浮かんでは消えるの繰り返し。10本の企画をもらって1本通ればラッキーな世界。ただ今回は原作をプロデューサーからもらって読んだ瞬間に映画にしたいと思って、まだ具体的な話も何も決まっていない段階からシナリオ作りに着手していた」と本作のスタートラインを明かす。すでに2本の映画を撮っていた経験もあり「色々な企画がダメになっていく一方で、映画が撮れるときって、不思議なことにすべてがスムーズに進んでいく。今回はまさにそれで、自分が撮れる作品だということが直感でわかった」と振り返る。

 長回しを多用したデビュー作『ドロップ』から一転、第2弾の『漫才ギャング』は細かいカット割りで映画演出の世界をさらに広めた。そして本作ではテンポ抜群のカット割り、ステディカムの利点を最大限に活かした躍動感ある長回し、合成を使用した映像トリックなど、2D映画表現のすべてがある。しかしながら品川監督の映画作家としての評価と認知度は、作品の高い質に反比例するかのように残念ながら低い。だからこそ今回の映像表現の裏には、品川監督の無念の叫びが込められているようにも思える。

 「確かに映画監督として何らかの賞はとりたいと思うし、映画監督として、お笑い芸人としての現在の立ち位置に対してのイラ立ちはある」としながらも「その反面、今の状況は自由でありがたいとも思う。映画の学校に入って助監督からスタートしていたら、今のようなスタイルの映画は作っていないだろうし、お笑い界で大成功していたら映画すら作っていなかったかもしれない。だから自分の今の湯加減が丁度いい」とこちらの深読みを笑い飛ばす。

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