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水谷豊は父であり、兄であり、弟!?『相棒』3代目コンビが明かす手応えとは

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成宮寛貴

 本作では及川光博演じる2代目相棒の神戸尊とカイトの対面シーンがあるのも話題。でも水谷はいたってクールだ。「神戸君は特命係を離れて警察庁へ行きました。ということは、隣のビルにいるわけですよ。だから次に劇場版ができるときには、出ることになると思うよって及川みっちゃんに言ってたんです。僕の中ではイメージがあった。だって、隣のビルですから(笑)。右京にとっては嬉しい瞬間でしたよ。顔には出しませんでしたけどね(笑)」。

 そしてカイトが入ったことによってもたらされた新しい風を次のように表現した。「父が息子を見るような眼をしているときがあるって言われるんです。そんなこと、僕は意識してないんですよ。でもそれだけ『相棒』の世界観も広がったんじゃないかと。まぁ、ナリに言わせるとね。僕は兄貴にも見えるし、ときどきは弟に見えるらしいんですけど(笑)。とにかくナリは感受性というかアンテナがちゃんと備わっている俳優さん。だからカイトくんが入ったことによって広がった世界というのは、確実にありますね」。

 大先輩からの言葉に成宮も、「相棒がなぜこんなにも愛され続けているのか、現場で実感しています。相棒の世界を大事にしつつ、それをぶっ壊して新しいところに形を変えていってもいい。本番ギリギリまで上を目指す姿勢とか、僕は豊さんから本当に多くのことを勉強させてもらっています。スペシャリストの集まりをまとめているのは、やっぱり豊さんなんです」と言うと、水谷は「いやいや~。もっと言って(笑)」と照れ隠ししていた。

 普段は見られないジャングルでの展開に目が行きがちな本作。だが、『相棒』が社会派エンターテインメントの名作といわれるゆえんを、ジャングルではないラストのくだりにこそ感じることができる。「結論の出ない問題を扱いながらも、相棒ワールドとしての結論は出さなければいけないのが『相棒』。そのときの結論の出し方はいつも見事。今回の終わり方も、僕もナリも、脚本も監督の演出も、みんなが同じ方を向いていました」との水谷の言葉も、本編を観れば納得だ。(取材・文・写真:望月ふみ)

 『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』は4月26日より公開。

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