水谷豊は父であり、兄であり、弟!?『相棒』3代目コンビが明かす手応えとは

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ドラマはシーズン12を重ね、劇場版も第3弾が公開となる『相棒』シリーズ。『相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ』では、水谷豊扮する主人公・杉下右京と、成宮寛貴扮する3代目相棒のカイトこと甲斐享の警視庁特命係のふたりが、かつてない地で難題に直面。インタビュー中も、右京とカイトを相手にしているような空気を醸し出すふたりに話を聞いた。
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「輿水(泰弘)さんの脚本は、実際に手にするまで出来上がりがまるで予測できないんです。でも今回、噂がね、流れてきたんですよ。どうも絶海の孤島に行くらしいって(笑)。そうなったら舞台のほとんどは、そこになるだろうと思っていました」と話し始めた水谷。
ハードな撮影が待つに違いないロケーション。しかし水谷は「“期待”しましたね」と続ける。「今までにないシチュエーションですから。相棒ふたりが絶海の孤島に行って、そこで何かが起きている。それもおそらく小さなことではなくて、日本の国そのものが関係するようなことが。出来上がってきた脚本は、期待を上回るものでしたよ」。
ある事故をきっかけに島に乗り込んだ右京とカイトは、それが事故ではなく事件だと気付き、さらなる大きな事実に直面する。「最初はすぐに帰るつもりだったんですよ」とカイトとしての感想を漏らす成宮。「でも右京さんが、見つけちゃったから。事件に繋がる糸口を」。水谷も右京風に「僕はティーセットしか持って行ってなかったんですけどね。着替えもなにもナシです」と応じる。本編では、孤島でも紅茶をすする右京の姿を見ることができる。
「ハブに注意と言われたり(水谷)」「スズメバチの巣を和泉監督が発見して駆除したり(成宮)」とジャングルならではの撮影エピソードが飛び出すも、「大変だとは思わなかった」と口を揃えるふたり。逆に嵐の場面では、ワンシーズンを経ての映画クランクインだったことで、相棒としての感触が芽生えていた手ごたえを感じた。
「本番でも全く豊さんの声が聞こえないんですよ。そうした状況で、あ、豊さん、いまセリフ終わったなとか、俺、いま言い終わりましたよ、みたいなコミュニケーションがありましたね」と成宮が明かすと、水谷も大きくうなずく。さらにドラマと映画を通じ、水谷は成宮の成長を感じているとも。「エピソードを重ねていくうちに、やれることが増えてくるんです。おそらく俳優さんによっては減る人もいると思うんですけど(笑)、ナリはね、増えてますよ。だからこれからも楽しみです」。