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「ヤラセと演出の境界線はどこ?」フェイク・ドキュメンタリー白石晃士監督に聞く

映画

 ヤラセと演出は紙一重。ドキュメンタリーもフェイク・ドキュメンタリーもPOVの一種。となると、フェイク・ドキュメンタリーと謳ったうえでの怖がらせる、楽しませるというのは、相当に難しいことではないだろうか。

 「フィクションだがドキュメンタリーであるという設定上、出演している役者が“芝居をしている”と観客に感じさせるような芝居をすると、設定と相反して観客が物語に没頭できなくなってしまうので、まずこれが大きな難関となります。次に、映るものすべてにリアリティが必要になるため、例えば、物の位置が移動していたり、消えていたりといったリアリティな繋がりを失敗させると、『これはドキュメンタリーではなく作り物である』と冷められてしまうので、普通の劇映画よりも神経質にならなくてはいけません」。

 このように、劇中の世界を構築するのが大変なフェイク・ドキュメンタリーを数多く手がける白石監督にとって、フェイク・ドキュメンタリーの魅力とは?

 「なんといっても、臨場感にあります。それが本当に目の前で起こっている事実のように錯覚させてしまう力が、通常の映画よりも強いと言えるでしょう。そういう意味で、2Dでありながら、3Dのような効果がある手法だと思っています。また、使い古された内容に新たな命を吹き込むことができる手法であり、超低予算でも面白いものができる。そして、フェイク・ドキュメンタリーは未開拓の部分が多くあり、その開拓者になっていける、発明者になっていけるという点も非常に魅力です」

 最後に、「フィクションなのにドキュメンタリーという設定だからと言って、『実際にどこかで起きていること』に留めるなどは、本当につまらないこと。そうしないためにも、想像力を働かせて、フィクションならではの面白さを追求することを大切にしなくてはいけません」と話す白石監督。そんなフェイク・ドキュメンタリーの面白さ、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版』で体験してみよう。

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