佐伯日菜子、怖い役しか来ない「自分の顔が嫌いだった」“ホラー・クイーン”時代の葛藤
今では2人の子供も10代になり、私生活でも余裕が生まれた。昨年には女優デビュー20周年を迎えた。「今はまさに“糸の切れた凧”状態。内容のいいホラー作品のお話が来たら、楽しんでやれるはず」と吹っ切れた表情で「これだけの長い年月、女優を続けられたことが嬉しい。映画でデビューしたので、どこか映画に育てられた部分もあって、ここ数年はもっともっと色々な役柄で映画に出演したいという気持ちが強くなってきた」と21年目を貪欲に走る構え。
今後の抱負として「コメディをやってみたい」と口にする佐伯だが「実際にあった事件モノもいいですね。実際の事件を調べる事も好きだし、裁判員にも選ばれたい。生きていれば人間色々な事があるという事をここ数年で学んだし、そういった人間的な深みを役者として出していければ」とシリアスな人間ドラマにも自信を覗かせる。だからこそ『八つ墓村』にも一言ある。「残酷な描写もあって怖いけれど、子供時代にはわからなかった人間の業や女の執念深さも読み取ることが出来て、新たな発見が沢山ありました」とブルーレイ化を大歓迎している。