「初めて“女”を演じた」清水富美加、朝ドラ『まれ』共演者からアドバイス

『仮面ライダーフォーゼ』の城島ユウキ役や、現在放送中の朝の連続ドラマ小説『まれ』の蔵本一子役など、明るく元気なイメージが強い女優・清水富美加。そんな彼女が、映画『ズタボロ』では、テキ屋で働くヤクザの女・清美を演じている。「初めて“女”を演じた」という清水が「ビックリしてもらいたいです」と語るキスシーンのエピソードや、自身のことを語った。
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本作で清水が演じた清美は、暗い過去を持ち、影のある女性だ。「今までは明るく元気な役柄が多かったので、気持ちとか感情よりも、外枠で演じてしまうことが多かったのですが、非常に重い設定の役をいつものようにやったら“やっている感”が出てしまって大変だろうって思いました」と台本を読んだ時の印象を語る。
そこで清水は、これまでと違ったアプローチ方法を試みる。「台本にない清美のことを細かく想像しました。いつから体を売り始めたとか、どのぐらいの段階で店をもらえて、どんな生活をしていたとか……」。内側から作り上げた清美は、自らの想像を超えてスクリーン上で躍動する。
その最たるシーンが、永瀬匡演じるコーイチとのラブシーンだ。清美から積極的にコーイチの唇を奪う。「最初は人前でキスするなんて『絶対緊張して無理!』ってドキドキしていたんです」という清水だったが「現場に入ると、その場で作っていくライブ感というか“いいものを撮りたい”というみんなの気持ちで、スッと入っていけました。気がついたら『何でもやります!』みたいな(笑)」とすぐさま適応。この撮影を通じて「しっかり準備していけば大丈夫」ということを学んだという。