斎藤工、“役者”の自分には「興味を持てない」理由とは
斎藤曰く「常に海外の人の目線を意識している」印象があるという西村監督。「海外のお客さんから見た日本映画への要望に対し、西村さんは『忍者アクション』という時代劇で着眼した。さすがだと思いましたね」と語り、本作の内容に感服。海外の映画祭で絶賛の評価を浴びた結果をして「本来の娯楽性を、誰よりも熟知しているんじゃないかと思います」と、その観察眼に深く関心を寄せている様子。
「家族で楽しめる西村さんの作品の中では最大の娯楽作だと思っていますし、僕らも劇場という空間を目指して作り上げた」と本作への強い思いを口にした斎藤。リアリティを追究した作品ではないものの、迫力十分のバトルシーンと、ユーモアたっぷりの展開、そのギャップ感など見どころがふんだんに盛り込まれている本作。「見る人にとって何らかの彩(いろどり)が豊かになる、そんな自信が少しあります」と斎藤も語っているように、アクションという娯楽だけでない、観るものをその映像世界に引き込む本作をチェックしてみてほしい。(取材・文・写真:桂伸也)
映画『虎影』は、6月20日より全国公開。