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二階堂ふみ、共演・長谷川博己と「距離を置いた」 戦時下の“禁断の恋”を演じた裏側

映画

『この国の空』二階堂ふみインタビュー
『この国の空』二階堂ふみインタビュー クランクイン!

 「恋でもなければ愛でもない。必然のようなもの」。若干20歳にして実力派女優の名を欲しいままにしている二階堂ふみがこう語るのは、『この国の空』で長谷川博己と紡いだ禁断の男女の関係について。戦時下という極限状態において少女から女へと目覚めていく役どころで、彼女が体現した“戦争”とは?

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 谷崎潤一郎賞受賞の同名小説を映画化した本作。終戦間近の1945年を舞台に、19歳の里子が、妻子ある男・市毛との許されぬ関係に突き進む心の葛藤を描く物語だ。戦時下を生き抜く女性を演じる上で、「見ている人が身近に感じる作品をつくりたかった」と二階堂。

 「遠い世界の人の話ではなく、自分と同じような人間が、そういうことを体験していたんだということを肌で感じるような作品をつくりたいと。戦争というものを非日常として見せてはいけないという意識はありました」と、覚悟を持って挑んだという。その言葉通り、庶民の息遣いが聞こえる人間ドラマとなり、里子の繊細な心の動きが見る側に深く伝わるが、その役については「強さに惹かれました。私の祖母を見ていても思うのですが、戦争を生き抜こうとする女性の強さ、生命力のようなものを感じました」。

 そんな里子を演じるために大事にしたのは“言葉”。「生きるということと死ぬかもしれないという、ギリギリのところで生きている人間の言葉に重みを持たせたかったんです」と話す。

 「小津(安二郎)監督や成瀬(巳喜男)監督の作品の、あの時代の女優さん特有の喋り方を徹底的に作り込みました。以前から、あの時代の女優さんの喋り方って本当に素敵だなと思っていて。日本語が引き立つもので、それでいて力強さや土臭さみたいなものがある。背景や状況によって、喋り方や仕草を変えることもすごく大切だと思いました」と、往年の銀幕女優の佇まいを参考にしたそう。

 好きな女優像について、二階堂は「高峰秀子」の名前を挙げた。「初めて高峰さんを見たのは、『名もなく貧しく美しく』。一定の覚悟や生命力のある女優さん。全てが好きです」と思わず笑みがこぼれる。

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