北村一輝「『猫侍』は手作りにこだわる」 オススメは“猫の寝床”を作るシーン

多くのファンの心を捉えて放さない癒し系動物時代劇『猫侍』。2013年に連続ドラマが放送されると、翌年には劇場版が公開され、興行収入約2億1000万円をも記録する大ヒットとなった。そして、今年。テレビドラマ版SEASON2の放送が始まり、劇場版第2弾『猫侍 南の島へ行く』の9月5日公開も決定した。本作で主演だけではなく、原案・脚本としても携わった北村一輝に『猫侍』の魅力を聞いた。
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“まだら鬼”の異名を持つ強面の剣豪・斑目久太郎(北村)と白猫・玉之丞のツンデレな関係を描く“猫侍”シリーズ。本作では、玉之丞(あなご・さくら)と南の島に漂流してしまった久太郎が、謎の黒人部族に捕まり、海賊と戦うハメになる。久太郎が玉之丞を懐に抱えて華麗な剣さばきを披露するおなじみのシーンは、ファン垂涎の見せ場となる。
「前作の時よりも落ち着いていた」と玉之丞演じる白猫あなごについて語る北村。「監督の指示通りにじっとしていたし、本当になんてよくできた猫だろうと思う。“猫待ち” ということがないです」と振り返り、「今回、他の猫も出演しましたが、あなごが特別優秀というのがわかった」と絶賛する。また、あなごとの付き合い(?)も長くなった北村は「変な顔をさせているときが大好き。変な顔をさせると『コイツ何してるんだよ』という感じでじっとこっちを見てくる。でも、本心でいう一番のお気に入りは気持ちよく寝ている顔。落ち着いてゴロゴロやって、安心して寝てくれてると一番幸せになる。それをまたかわいく撮っています。むしろ、“あなご”だけ映ってればいいのにと思う」と顔をほころばせる。
今回、脚本・原案としても関わった北村だが、「前作の段階で『次はアフリカの部族と日本の侍がぶつかりあうようなぶっとんだ話がいいんじゃないか』という話をしていた。そこからスタートして、僕だけではなく、皆のアイデアが詰まってできあがった」と明かす。そして「今回の映画で必ず入れてくれと言ったのは、自分の寝床を作る前に猫の寝床を作るということ。久太郎と玉之丞はどちらかというと親子の関係に近い。久太郎というのは大人の男であり、女性や子ども、猫に対しても、無意識に矢面に立てる。自分より先に周りのことができる人間でないと、やはり共感されないんじゃないかと思っていた」と熱弁。