青木玄徳、「映画で勝負したい」 テニミュ、仮面ライダーの経験を糧に

『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』の跡部景吾役や、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の戦極凌馬役などを演じ、個性を発揮してきた俳優・青木玄徳が映画『闇金ドッグス3』(5月21日公開)で主演を務めた。青木演じる須藤司は、元ホストで借金まみれの末、闇金に売られた男。過去2作を経て、ついに主演の座についた青木に、作品の見どころや自身の野望などについて聞いた。
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開口一番、青木は「須藤、成長しましたよね」と語ると笑顔を浮かべる。パート1で登場した時は、ホスト仲間の借金を踏み倒し、闇金に流れ着いたあげく、見ず知らずの女性と偽装結婚をさせられても、ヘラヘラし、さらに街金から金を借りるような“最低の男”だった。それが本作では、動機は不純ながらも、地に足がついた男になった。
「台本読んだときに、劇的なストーリーではなかったのですが、素直に『頑張ったじゃん須藤』って思えたんです。そしてそういう部分だけを純粋に描けたらうれしいなって思ったんです」と青木は語る。ちょっとした人間の成長を描くことには「すごく難しいと思いました。役者って劇的なものを求めてしまったりするじゃないですか。しかも今回は主演。でもその難しさに向き合った時間は、かけがえのないものだったし、色々なものが培われた。役者としてすごく有意義な時間でした」としみじみ。
さらに『牙狼‐GARO‐ ~闇を照らす者~』でも共演経験がある津田寛治からは多くのことを学んだという。「『牙狼‐GARO‐』の時も悪役をやられていたのですが、今回の悪ぶりがまた全然違うんです。すごく尊敬している俳優さんなので、津田さんとのシーンは何も考えずに、全部ぶち込んでやろうという気持ちで思い切りやりました」と撮影を振り返る。そんな青木の心意気に津田も全身全霊で答えてくれたという。「津田さんは愛のある優しい方なので、すごくありがたかった。細かいところも本当に上手で、同じフレームでお芝居するのが怖いくらいでした」。