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リリー・フランキー、福山雅治は「根が強靭」 昨今のメディアのあり方に嘆く

映画

 本作では芸能スキャンダルを追いかける側が主人公となっているが「いまの不倫がどうだとか不貞がとか。本来なら家庭で解決すべき事柄。それをメディアが犯罪者であるかのように執拗に断罪するのってあんまり気持ちよくないですよね。いまのマスメディアってマスなメディアを持っているんじゃなくて、マスに広がる種をまいているようで。それで野に放って、野獣に袋叩きにさせているみたいな」と現状のメディアの在り方を嘆く。

 リリー自身も尾行された経験があるという。「される側は『尾行されているな』って気づくけれど、相手が写真週刊誌か変質者か分からない。僕は追い詰めて捕まえたら、そいつは探偵で警察を呼ばれたんです。結局、一般人が尾行していれば変質者だけれど、探偵や出版社がやっていればしょうがないというのは変な理屈ですよね。でもその記事を読んで話のネタにしている僕らもいる矛盾は自分でも感じます」。

 リリーの言葉通り、近年メディアの在り方も変化しつつある。「メディアの倫理とか意味とか、そういう部分に疑問があったからこういう企画が始まったんだと思うし、いいタイミングですよね」と語ると「この作品って“東京の映画”だなって思うんです。なかなか東京の映画って成立しにくいんですよね。舞台が東京と言いつつ東京でロケするのって難しいけれども、これはほぼ東京ロケ。いまの東京の社会的な背景と匂いが映っています。九州にいたときの俺がみたらしびれる作品ですよ」と本作の魅力を語っていた。(取材・文・写真:磯部正和)

 『SCOOP!』は絶賛上映中。

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