古畑星夏、『人狼ゲーム』ヒロインで人間不信に？ リアルな感情で挑んだ撮影秘話とは
映画
「考えたものの自分で答え合わせができないので、これが合ってるのか間違ってるのかわからないまま」迎えた現場。「でも、その場の雰囲気や感情が芝居にすごく活かせる現場だったので、蘭子ちゃんの人物像は固めてきてるから、あとはそのシーンの空気に乗っかってやればいいという感じでした。それはすごく新しくて、すごくやりやすかったです」という。演じ方は前もって固めなかったことが逆に良かったのだ。セリフはあるが「『その時の感情で出る言葉を喋ってもいいよ』と言われました。その場で思った動きを出すのもありだと…」とのことで、それが生のリアルな雰囲気を生み出した。
そういう撮り方だと共演者同士の呼吸がとても大事になるが、「みんな仲良くできたからこそ、ぶつかり合うシーンでも心をオープンにできて演じられたんじゃないかなと思います」という。「本当に不思議なくらいみんなと気が合って。初主演ということでみんなと仲良くできるか不安だったんですけど、そこは恵まれていたと思います。撮影が終わってからプライベートで会って遊ぶということはなかなかないのですが、今回のメンバーはほぼ毎日会ってる人もいます」と嬉しそうに語る。
そして「みんな言葉にはしないけど『ラヴァーズはすごい、って言われるように』『私達なりのものをやりたいよね』という思いが伝わってきました。それぞれ時間をかけて自分が演じる人物を考えてきたのを見ると、自分ももっと頑張らなければいけないと思って。仲はいいけど高め合っていく感じになれたのはよかったです」という。
ちなみに『人狼ゲーム』については知ってはいたけどやったことはなかったそう。出演者顔合わせの時にキャストみんなでやったところ、「どうやって嘘をついていいのかわからない。本当に正直なことを言っているのに疑われたり、人間不信になりました」と笑う。
最後に「みんなとも話していましたが、いじめや虐待に遭ったり生きていく中でつらいことはあると思うんですけど、そういう時に死ぬという選択をするのは絶対に違うよね、と。どんなに辛くても何があっても『生きてるだけでいいんだよ』というメッセージを込めた作品になっています。そして、キャストみんな本当に身体を張って作った作品なのでぜひ観てください」とアピールした。（取材・文・写真：田中裕幸）
『人狼ゲーム ラヴァーズ』は、絶賛公開中。
この記事の写真を見る
関連情報
関連記事
-
Yahoo!検索で詳しく調べる
-
