神木隆之介、役作りのため“自分で髪を切った”『3月のライオン』零役のハマリ度に注目

羽海野チカの人気コミックを二部作で映画化する『3月のライオン』。主人公・桐山零役に神木隆之介が抜擢されると、原作ファンからも歓喜の声が上がった。熱望と期待が集まるキャスティングとなったが、神木は一体どのように向き合ったのか。「自分で髪を切った」という見た目への徹底ぶり、佇まい、仕草…。そして何より桐山零として“生きる”ことにこだわった、神木の驚くべき役作りに迫った。
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孤独を抱える17歳のプロ棋士・零が、対局や近隣の町に住む3姉妹たちとの出会いを通して成長していく姿を描く本作。零は見た目にも神木のイメージとぴったりだが、彼自身も原作の大ファンだったそう。ビジュアル面の役作りのために、「自分で髪を切ったんです」と告白する。「髪を自分で切ったのは初めて。零は美容室には行かないだろうと考えて、“邪魔だから切った”というくらいにしようと思いました。右左で長さが揃っていなかったり、ちぐはくとした未熟さがあると思います」。
いつも役作りの際には、撮影前から「キャラクターの癖をつけておく」という神木。「零の座り方、姿勢、歩き方など日常から意識するようにして。自然と零の癖が出せるようにしなければという使命感がありました」とキャラクターを身の内に染み込ませていった。零といえばメガネの印象があるが、「僕は伊達メガネが好きなので、メガネをかけるのにも慣れているんです。かけすぎているので、たまにかけていないのにメガネを上げる仕草をしてしまうことがあるくらい」と笑う。
「メガネを上げる仕草は、やり過ぎると印象が強くなってしまうというのを『桐島、部活やめるってよ』で学んだ」と難しさも吐露しつつ、「川本家の父親役の伊勢谷(友介)さんと会話をするシーンでは、自分なりに音をイメージしてメガネを上げていました」というから注目だ。