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須賀健太、子役イメージからの脱却 映画『獣道』で見せた“新たな一面”

映画

 そこにはある思いがあるという。「まだ子役のときの一面的なイメージを持たれている方は多いと思うんです。どんな役でも演じられる俳優になりたいというのが僕の大きな目標なので、いろいろな役に積極的に取り組んでいきたいです」。

 子役時代からコンスタントに活躍している印象があるが「高校時代は、子役のイメージに引っ張られていたのか、あまり仕事が多くなかったんです。でも仕事が減ったことにより、『やっぱり現場って楽しいんだな』とか『芝居をしたいな』って強く感じることができたんです。そこで俳優という仕事への思いの強さを改めて認識できました」と胸の内を明かした。

 こうした経験から現在は「役者をしていない自分は考えられない」と感じるほど俳優業は須賀にとって、なくてはならない大切なものになっている。そして「年を重ねていくごとに、俳優への思いは強くなっています。また一方で、作品への責任感も強くなってきています。楽しいだけじゃなく、辛くて悔しい思いも大きくなっています」と心情を吐露した。

 内田監督の現場を「熱量を感じることができたとても楽しい撮影だった」と振り返った須賀。「僕自身も今後、どんな作品をやっていくのか見えていないんです」と語るように、型にはまらず、どんどん新しい面をみせていきたいと意欲を燃やす姿は、何ともたくましく、そしてすがすがしい。(取材・文・写真:磯部正和)

 映画『獣道』はシネマート新宿ほか全国公開中。

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