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『ブレードランナー 2049』監督が明かす、生みの親リドリー・スコットとの固い約束

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 そして、時は流れて35年。憧れの『ブレードランナー』続編を手掛けることになったヴィルヌーヴ監督は今回、製作総指揮にまわったリドリーから、「全て君に委ねるよ、自由にやってくれ」と撮影前に激励を受けたそうだが、唯一、「これだけは守ってくれ」と条件を突きつけられたという。「前作でも、主人公デッカードやレプリカントについてさまざまな憶測や論争を呼んだが、とにかく“謎めく部分、ミステリーとされている部分”は、十分配慮してくれとね」。続編では、廃墟で子供たちが“何か”に勤しむシーンや、オフワールドのコロニーの存在など、ヒントとなりそうな話も登場するが、レプリカントの誕生など、本作の“神聖な部分”にどこまで踏み入ることになるのか。

 さらに今回、日本の影響を色濃く受けた未来のロサンゼルスのほかに、未来のラスベガスも登場するが、前回、舞台設計を担当したシド・ミードが再び参加。思わぬ“ビッグスター”に出会う素晴らしいシーンとなっているが、ヴィルヌーヴ監督は、彼のマスター(=達人)ぶりに舌を巻いたという。「いろんなコンセプトアーティストからアイデアが出されたが、“違う、違う、全く違う!”と行き詰まってしまい、巨匠(シド)に相談するしかない、という答えに行き着いたんだ。映画を観ればわかると思うが、私のイメージを遥かに超える革新的な絵が彼から送られてきた。ホログラフィーも採り入れたこのシーンも続編の大きな見どころだよ」と自信をのぞかせた。

 大役を終えたばかりで、「まだ、この映画を客観的に観ることができない」というヴィルヌーヴ監督。「ただ、この作品に参加できた経験に感動を覚えている。今までの作品の中で一番大変な作業だったが、なんと言うか、童貞を失った少年の気分(笑)。いろんな初体験があり、いろんなことを吸収もできた。今後の自信にもつながったね」と、最後は笑顔で締めくくった。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『ブレードランナー 2049』は10月27日より全国公開。

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