中尾暢樹、今は“ギラギラ育成期間” 快進撃続くも「やっとスタート地点」

映画『一礼して、キス』はダブル主演を務めた池田エライザと中尾暢樹の超接近ポスターが、強烈なインパクトを残す恋愛映画でありながら、弓道部を舞台にしていることもあり、どこか文学的な香りが漂う一作だ。主人公の三神曜太を演じた中尾も「ふわふわキラキラ系だと思って観ていたら置いていかれる、知性を感じさせられるような文学的な映画」と説明しつつ、「初の“壁ドン”も満喫した」と屈託のない笑顔を見せる。『動物戦隊ジュウオウジャー』のジュウオウイーグルから一転、恋愛映画の主演へと俳優としてのキャリアを華々しく歩み始めた中尾が語る「今はギラギラ育成期間」の理由を聞いた。
【関連】中尾暢樹『一礼して、キス』インタビューフォトギャラリー
2016年、『動物戦隊ジュウオウジャー』の主人公ジュウオウイーグル(風切大和)でセンセーショナルに映像デビューを飾った中尾は、その後もドラマに出演を重ね、本作へと快進撃が続く。だが本人的には、泥臭い日々の積み重ねがあったという。「ポンポンと作品が決まっているイメ―ジを持たれることが多いんですが、高校1年(16歳)のときに養成所に入って、ずっとコツコツやっていたんです。今は、やっとスタート地点に立ったと思っています」と、落ち着き払ったトーンで語る様子は、20歳という実年齢よりも、いくぶん大人びて映る。
そんな中尾が初めて恋愛ものに挑戦した最新出演作『一礼して、キス』では、まず3ヵ月間みっちり弓道の稽古をした。「稽古の期間も『ジュウオウジャー』のヒーローショー中でした。土日はヒーローショーに行って、ヒーローショー後や平日にはロケや練習に行って、という忙しい期間が続きました」と振り返る。仲良しの『ジュウオウジャー』メンバーには、「自分の弓を持って移動したんですけど、『今日、それで戦うの?』っていじられて(笑)」と、懐かしそうに目を細めた。