中条あやみ、ボーカリスト役オファーは「まるで罰ゲーム」 20歳を迎えた心境語る
そんな本作は、中条にとって10代最後に撮影した映画となった。「『チア☆ダン』(チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~)のときも、『覆面系ノイズ』のときも、もう少しで二十歳になっちゃう! って焦ってたんです。自分が考えていた二十歳、大人と全然違っていて、まだまだ学生の延長みたいで。頑張らないと! って。でも急に頑張ろうと思いすぎたせいで、いろんなことが空回りしちゃったんです。結局、自分は自分でしかない。成長は常にしていたいけれど、無理をしても意味がないと気づきました」。
そう語る中条は今、演じることに夢中だ。「自分が選んだもの、経験したものが、大人になっていく上での糧になっていく。自分が何をしていくのか、ひとつひとつの選択をちゃんと大事にしていれば、自然と大人になっていけるのかなって」。本作も中条の大切な選択のひとつになった。
「ある曲を聴くことによって、そのときの景色や思い出が蘇ることってありますよね。『覆面系ノイズ』は、それぞれの想いが音楽になっている映画なので、劇中に出てくる音楽が心に残ってもらいたいのはもちろんですが、映画自体が、そうした特別な曲のように、思い出の一部になれる作品になればいいなと思います」。(取材・文・写真:望月ふみ)
映画『覆面ノイズ』は11月25日より全国公開。