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木梨憲武「昔は暴れるのが僕らの仕事」 変わらぬ物づくりへの姿勢

映画

『いぬやしき』木梨憲武インタビュー
『いぬやしき』木梨憲武インタビュー クランクイン!

 映画『GANTZ』シリーズの原作者・奥浩哉と佐藤信介監督が再びタッグを組んだ異色のアクション大作『いぬやしき』で、約16年ぶりに映画主演を務めた木梨憲武(56)。奇しくも一時代を築いた人気バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)が30年の歴史に幕を下ろした(3月22日最終回放送)翌月公開という絶妙のタイミングに、「不思議な縁を感じる」という木梨が、本作への思いをちりばめながら、時代とともに駆け抜けた自身の芸能活動を振り返った。

【写真】『いぬやしき』木梨憲武インタビューフォト

 リアルな日常と現実には有り得ない非日常が交錯する同名コミックを驚異のVFXで実写化した本作。突然、謎の事故に巻き込まれた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨)と孤独な高校生・獅子神皓(佐藤健)が超人的な能力を持ち、それぞれの目的で強大な力を行使するさまを描く。木梨演じる正義の“ジジィ”VS.佐藤演じる冷酷非情な“殺人鬼”という、かつてない“コントラスト”の効いた壮絶バトルは必見だ。

 『竜馬の妻とその夫と愛人』(02)以来、久々の映画の現場に、「毎日、遠足に行くみたいで楽しかった」と笑顔を見せる木梨。アクションシーンでは佐藤と対等に戦うスーパージジイぶりを発揮するが、普段の犬屋敷は、家族から冷遇を受け、末期がんであることも打ち明けられない気弱な男。特に鬼嫁役の濱田マリに罵倒されるシーンでは、「リハーサルのときから、半笑いするぐらい本気で怖くて…」と萎縮するほど追い込まれ、“耐え忍ぶ”という演技がリアルに観る者の胸を締め付ける。

 ちなみに実生活では、「子供たちに対しては、強めにしていますよ!“誰がこのテレビを買ったと思ってるんだ!”と昭和の古いタイプで攻めています(笑)」と強い父親像をアピール。ところが、肝心の奥様(女優の安田成美)の話になると、急に背筋を伸ばし、「成美さんには、何かあったら “すいません!自分が間違っておりました!”とすぐに謝ります。とにかく返事は早めにね(笑)」と、犬屋敷状態になる前に「先手を打つ」と襟を正す。

 それにしても、『みなさん』が終了してすぐの映画公開。「誰か裏で合わせたの?」と、木梨が周囲を問い詰めるくらい出来過ぎのタイミングだが、実際は、本作を撮影していたのが2年前で、「そのころは、番組が終わるなんて話は全くなかった」とのこと。とんねるず世代のファンや芸人から、「淋しい」「悔しい」という声をたくさん掛けられるそうだが、「振り返れば、楽しすぎて記憶にないくらいめちゃくちゃな時代もあった。昔は暴れるのが僕らの仕事で、それが許されていましたからね」と思いをめぐらす。

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