南沙良&蒔田彩珠、W主演作で「ひとつのベッドで寝る」ほど仲良しに
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相性の良さは、ロケ先で宿泊していたホテルでのエピソードからも伝わってくる。
「沙良が、ずっと私の部屋にいたんです。自分の部屋のお風呂に入りなさいって言っても、私の部屋のお風呂に入るし」と蒔田が暴露すると、隣で「うふふ」とほほ笑む南。蒔田の部屋に南が泊まっていったことも。「お風呂から上がって、そのまま寝ちゃったんですよ。朝も、起こそうとしても全然起きなくて、『起きてるってば!』って怒るんです(笑)。でもそこがかわいいんです」と蒔田が話すと、南は南で「彩珠は、甘えたがりでもあるんです」と明かす。
「え、そんなことあった?」と驚く蒔田に、「私が寝そうになると、くっついてくるんです」と南が明かすと、「遊びに来てるのに寝ちゃうから。それが寂しくて」と応じる蒔田に、「すっごくかわいかったです。キュンと来ました」と南。
蒔田彩珠
共演者とひとつのベッドで一緒に寝たのは初めてだと、笑い合う二人は昔からの親友のよう。だが、劇中では、もう一人のクラスメイトの出現によって、志乃と加代の距離は離れていってしまう。
そうした青春期ならではの関係性を、二人は「すごくリアル」だと声をそろえる。そして出来上がった作品を振り返った。「押見先生が、志乃も加代もキラキラしているんだけど、でもすごく生々しくて、ラストの終わり方もすごくよかったと。私も同じで、ラストもとても気に入っています(南)」。
「友達とのぎくしゃくした感じは誰でも経験があると思うし、実際に今、経験している人もいると思う。同年代の人にも大人の方にも、勇気を与えてくれる作品になったんじゃないかと思います(蒔田)」。日本映画界を担っていくだろう実力派の二人が、初主演作で、青春のもがきを激しく噴出させた。(取材・文・写真:望月ふみ)
映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』は全国順次公開中。