清原果耶「見聞きするすべてが新鮮」初主演ドラマで命と向き合う

「命の尊さだったり、ありがたみだったりを、改めて感じてもらえるドラマになればいいなって。私自身のきっかけにもなっています」と話す女優の清原果耶。産婦人科医院を舞台にした連続ドラマ『透明なゆりかご』(NHK総合/毎週金曜22時)でドラマ初主演を果たし、撮影のまっただ中である。連続テレビ小説『あさが来た』の女中役で女優デビューした清原は、その後もドラマ『精霊の守り人』『セトウツミ』、映画『3月のライオン』『ちはやふる ‐結び‐』などで透明感あふれる演技を披露。そしていま、まっすぐに命と向き合っている。
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沖田×華(ばっか)の原作コミックを実写化した『透明なゆりかご』では、産婦人科にアルバイトの看護助手としてやってきた、高校の准看護学科に通う17歳の青田アオイに扮する。清原本人も、まだ16歳の現役高校生だ。
「産婦人科について考える機会がそもそもなくて、産婦人科のことをゼロから知るところからのスタートでした。原作を読んで、赤ちゃんが誕生するという明るいイメージだけではなくて、陰の部分を知って衝撃を受けました。アオイを演じることになってからは、看護学校におじゃまさせていただいて、実際に行われている授業の内容を勉強しました。何かに驚いたというより、見聞きするすべてが新鮮でした」。
初回から、乳児を抱いたり、体を洗ってあげたりといった場面もある。赤ちゃんには全く慣れていなかったという清原。「初めは私なんかが触っても大丈夫かなという感じで、むしろ距離を取りたいくらいでした」と苦笑い。しかし実際に触れ、「やっぱり可愛いし、愛おしい。自分もこういうときがあって、今の自分がいるのかなと思うと、不思議ですよね」と漏らし、「撮影現場でも赤ちゃんからの生命力を感じて、その生命力に応えられるようなお芝居をしたいと思っています」と前を向く。
パワーは、看護師長役のベテラン原田美枝子からも感じているとか。「原田さんの熱量に支えていただいています。赤ちゃんが来た時には、真っ先に原田さんが飛んで行って、『かわいいよー、果耶ちゃん抱っこした?』と、すごく話しかけてくださいます。原田さんの作品への思いや、みんなで迷って、みんなで一緒に進んでいくというチームワークへの意識を感じています」。