清原果耶「見聞きするすべてが新鮮」初主演ドラマで命と向き合う
アオイと同様に、原田や、瀬戸康史、水川あさみといった共演者たちから、日々、影響を受けているという清原。そうした現場に感謝しつつ、貪欲に多くを吸収していく自分自身の姿勢を、この先も持ち続けたいと話す。
「いろんなことに興味を持って、経験し、吸収していく。その気持ちを忘れたくないと思っています。そのほうが、お芝居の幅が広がると思いますし、生きていくうえでも楽しめるのかなって」とほほ笑む。10代でこうした作品と巡り合い、命と真剣に向き合った経験は、これからの女優人生、彼女自身の人生に、大きな糧となるに違いない。
初回は未受診妊婦のエピソードや、日本における本当の死亡率第一位とも言われた中絶のリアルが描かれる。
「中絶シーンの撮影で感じた空気の重たさや厚みといったものを忘れてはいけないと思っています。回が進むにつれて、不妊に悩む方だったり、病気を抱えた妊婦さんだったり、いろいろなエピソードが出てきます。明るいエピソードもありますし、そうしたお話のひとつひとつを大切にして撮影に臨んでいます」。真摯に語る清原の、思いが映るドラマになるだろう。(取材・文・写真:望月ふみ)
ドラマ10『透明なゆりかご』は、NHK総合にて7月20日より毎週金曜22時放送。