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ついに戊辰戦争…渡部豪太、西郷吉二郎と自身にとっての“家族”を語る

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NHK大河ドラマ『西郷どん』西郷吉二郎を演じる渡部豪太
NHK大河ドラマ『西郷どん』西郷吉二郎を演じる渡部豪太(C)NHK

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 大河ドラマ『西郷どん』(NHK/毎週日曜20時ほか)で、主人公・吉之助(鈴木亮平)に変わり、西郷家を支える弟・吉二郎を演じている渡部豪太。一家の大黒柱として西郷家を支えてきた彼も、ついに戊辰戦争へ…。最期の時を迎えつつある吉二郎を演じる渡部が、吉二郎と西郷家への思い、そして「変わらない場所」だという自身の家族観を語ってくれた。

【写真】吉二郎、ついに…『西郷どん』第38回「傷だらけの維新」フォトギャラリー

 幕末から明治時代の動乱に身を投じた兄・吉之助とは対照的に、貧乏に追い込まれる西郷家のために、畑仕事や内職に勤しみ続けた吉二郎。吉之助が日本中をほん走する間、兄に代わり家族を守ってきたのは吉二郎だ。渡部は、兄・吉之助をどう捉えていたのか。

 「相撲でお殿様を投げ飛ばしてしまったときは、本当に“何やってんだ”“あぁ本当に切腹だ”っていう気持ちになりました(笑)。でも(吉之助が)江戸に勤め始めてからは、薩摩のため、お殿様のために仕えているお兄さんの家を、僕が守らなければいけないという感情ですね」。

 江戸や京へ赴き、時には島流しにも処される吉之助と、かたや家族を守るために身を費やしてきた吉二郎。吉之助が家にいない期間で、兄に対する思いに変化はなかったのか。

 「吉之助の変化は感じますよ。“太ってきたなぁ”とか“腹おっきくなってきなぁ”とか(笑)。でも、根底は変わらないですね。吉之助は藩の中で、役職として風格が付いてくるけど、兄としての気持ちは変わりません」。

 そんな吉之助の弟を演じるにあたり、渡部は監督からは「優しい弟であってください」と声を掛けられたという。しかし、10月14日放映の第38回「傷だらけの維新」では、吉二郎もついに従軍し、戊辰戦争へ。渡部は初めての軍装に「第38回にしてようやく3着目の衣装をいただきました(笑)」とにこやかに話しながらも「やっぱり、常に侍なんですよ」と吉二郎の心境に思いを馳せる。

 これまで兄や弟の信吾(錦戸亮)を見送る側だった吉之助も、初めて妻・園(柏木由紀)ら家族から見送られる側となった。西郷家を離れるシーンについて「ほんとに“この家を頼んだぞ”という気持ちでした。園さんがすごいしっかりしてくださっていたので、ここは変わらない、行っても大丈夫だと自然に思えたんですよね。なので園に甘えたんだと思います」と、柏木演じる園の存在感を強調した。

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