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中山美穂、「今が人生の最終」と語る真意とは

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中山美穂、『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』インタビューフォト
中山美穂、『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』インタビューフォト クランクイン!

 ドラマ『平成細雪』や映画『蝶の眠り』など、これまでのイメージとは違う役柄に挑み新境地を切り開いている女優の中山美穂。木曜劇場『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』(フジテレビ系/毎週木曜22時)では、エリート銀行員を献身的に支えながらも“黄昏時”に娘の婚約者と禁断の恋に落ちる妻・真璃子を演じる。デビュー以来、常に第一線で活躍してきた中山が「今が人生の最終だと思っている」と明かした真意に迫る。

【写真】『黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~』中山美穂インタビューフォト

 過去、映画やドラマで数々のヒロインを演じてきた中山。本作では、エリート銀行員の夫・完治(佐々木蔵之介)の浮気に気づきながらも、娘や夫を信じ“家庭を守る”ことを頑なに貫く妻を演じる。「ずっと家族をよりどころにしていた妻としてのプライドや意地だと思います」と真璃子の心情を慮る。

 しかしそんな真璃子も、ふと心が揺らぐ“黄昏時”に、こともあろうか娘の婚約者と禁断の恋に落ちてしまう。「正直、娘の婚約者が、お母さんのことを好きになることなんてあるんだろうか」と脚本を読んだとき、不思議な感覚に陥ったという中山だが「人を好きになるという意味では、なくもないのかなと」と真璃子という女性に理解を示す。

 近年、作品に対するアプローチ方法が変わったという中山。「以前は、脚本を読んで『このセリフはちょっと理解しづらいな』と感じたとき、演技に出てしまっていたような気がしました」と告白するが、今はどんな役でも、一旦自身のなかにキャラクターを同化させ、しっかり咀嚼するようにしているという。

 こうしたアプローチ方法により「どんな役でも受け入れよう」という気持ちが強くなった。この言葉通り、舞台『魔術』で見せた闊達でお転婆なキャラクターや、映画『蝶の眠り』で、老いと向き合う50代の女性作家など、これまでのイメージとは違う中山の姿がみられる。

 自身の変化について「いま思うと、少しブランクがあったとき、いろいろな考え方が変わったような気がします」と語った中山。本作は、人生の折り返し地点を通り過ぎた人たちが織り成す人間模様が描かれているが、“ブランクがあった時期”が中山にとっての折り返し地点かと問うと「その都度折り返しだなと思ったことは、いっぱいあります。もしかしたらデビューしたときが折り返しだったのかもしれません」と回答。

 さらに「今が人生の最終だという気持ちで、一日一日を大切に丁寧に取り組んでいます」と付け加える。気持ちを開放したことにより、多くのことは受け入れられるようになり、役柄の多様性を含めた自身の変化を素直に楽しめているようだ。

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