クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

橋本愛、映画館に通い詰めたのは「かけがえのない経験」

映画

『ここは退屈迎えに来て』に出演する橋本愛にインタビュー
『ここは退屈迎えに来て』に出演する橋本愛にインタビュー クランクイン!

 ミステリアスなオーラをまとい、同世代の女優たちとは一線を画す存在感を放つ橋本愛。ミニシアターや名画座へ足しげく通い、培った知識の豊富さから、シネフィル女優とも呼ばれている。そんな橋本が主演を務める映画『ここは退屈迎えに来て』。名匠・廣木隆一監督が山内マリコの小説を映画化したヒューマンドラマだ。橋本に、「痛みが愛おしい」という本作のことや、最近の映画館通い事情について聞いた。

【写真】ミステリアスな表情から、ほほ笑みまで 橋本愛インタビューフォト集

 「原作小説を発売当初から読んでいたんです。山内さんの小説が、廣木監督と出会って、どういう化学変化を起こすんだろうと、ワクワクしました」と映画化への感想を漏らす橋本。自身が演じた役だけでなく、原作の持つ空気に惹(ひ)かれたという。

 「まず惹かれたのはタイトル。詩的な感じやリズム、何かを渇望しているような、叫びみたいなものを感じました。読んでみると、いろんな女の子たちの報われない切ない思いが描かれていて、その痛みを愛おしく思えたんです。登場人物たちと私は同じ状況にないし、共感とも違うんですけど、どこか見覚えがある感じがした。それを、彼女たちを通じてなぞりたいと思いました」。

 橋本が演じるのは、漠然とした憂愁に包まれる27歳の“私”。東京から地元に戻った“私”は、再会した高校時代の友人と、高校時代にみんなの憧れの的だった椎名(成田凌)に会いに行き、あの頃を思い起こす。


 完成した映画を観て、「愛おしさが大きく膨らんでのしかかってきた」という橋本。「大きなスクリーンと大音響、(主題歌の)フジファブリックさんの歌が流れてきたときに、そうした思いが増幅しました。小説の一番大事なところは変えずに、でも廣木監督ならではの表現を感じました。最後の茜色の夕日でみんながつながるシーンとか。小説と映画の2つの世界がバラバラになっていなくて、ちゃんとつながって合流していました」と述懐した。

 シネフィルとしても知られる橋本。出演作に限らず、映画館での映画体験は特別だと話す。

 「描かれているものは同じでも、届く質量が違う。自分の体よりも大きな画面から、映像と音を感じるのが本来の映画の姿だと思います」と熱弁。しかし、そういえば、橋本の映画館通いのニュースを最近は見ていない気も…。

1ページ(全2ページ中)

この記事の写真を見る

関連情報

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る